Web2.0, ICT4D2.0, BOP2.0

このところ、「**2.0」という用語を良く見かける。「Web2.0」、「ICT4D2.0」、そして「BOP2.0」の全てが、Googleが実施しているアフリカでの事業に象徴されているように思える。Web2.0の雄GoogleがICT4D2.0、BOP2.0のアプローチを牽引しているのは、当然なのだろう。

まずはそれぞれの2.0について整理したい。
● Web2.0
ティム・オライリーによって提唱された概念。狭義には、旧来は情報の送り手と受け手が固定され送り手から受け手への一方的な流れであった状態が、送り手と受け手が流動化し誰でもがウェブを通して情報を発信できるように変化したwebの利用状態のこと。(ウィキペディアから)

● ICT4D2.0
マンチェスター大学のHeeks教授曰く、それまでのICT4Dプロジェクトでは、途上国の住民を情報の受け手と見なしていた(=ICT4D1.0)。しかしながら、裨益者である彼らが情報の受け手としての受身的な状態では、「本当に彼らが欲する情報を、彼らが使える適切な技術で届ける」というICT4Dの目的が達成出来ないケースが多い。途上国の人達を、情報の「受け手」としてだけでなく、情報の「作り手」として巻き込むこと(=ICT4D2.0)で、「本当に彼らが欲する情報を、彼らが使える適切な技術で届ける」ことが可能となる。(詳しくはこちらのWorking Paperへ)

● BOP2.0
ベース(ボトム)・オブ・ピラミッド(BOP)の人々を新しいマーケットと見なし、彼らが買える品やサービスを提供するのがBOPビジネス。BOP層を単に消費者として見なしているのがBOP1.0。しかし、それだけでは途上国の開発に及ぼすインパクトや企業の社会貢献に十分に寄与するビジネスモデルとはならない。BOP層を単なる消費者ではなく、ビジネスパートナーと見なし、企業と現地コミュニティが「共に」ビジネスチャンスを創造していくという、新しいビジネスモデルがBOP2.0(BOP2.0についてはこちらのブログを参考にさせてもらいました)

さて、ここでGoogleがアフリカで実施しているGoogle Technology User Groups (GTUGs)に話を戻す。GTUGsは、Googleの開発ツール(Web toolkit, App Engine, Map Maker, Androidなど)の利用・開発に興味をもつアフリカの技術者を集めて、どんな開発ツールや製品・サービスがあったら便利を議論するミーティングの場を提供するもの。国を超えてアフリカ各地から技術者が参加しており、また、国ごとの集まりもある。

このGoogleの試みは、まさしくユーザーが情報発信出来るツール(Web2.0)をユーザー自身のアイデアを基に作成する(ICT4D2.0)というBOP層をパートナーと見なしたBOP2.0 的アプローチと言える。実際、ウガンダのGTUGマネージャーは、この試みによって、ウガンダのネットユーザーに、彼らのニーズにあった地元情報を配信することが可能となると述べている。

ICT4Dのみならず、開発プロジェクト全般で言われている「参加型」の重要性。このブログ内でもいくつか、ICT4Dプロジェクトにおけるユーザ参加や住民参加のの必要性をトピックにしてきた。おざなりな「参加」ではなく、「パートナー」としての参加が重要なのだと改めて感じる。要は相手と対等な立場でどこまで向き合えるるか、という人としての基本的なスタンスが重要なのだろう。

しかしながら、ふと思う、「**3.0」ってのもそのうち出てくるのかな?

Web2.0, ICT4D2.0, BOP2.0」への3件のフィードバック

  1. ピンバック: FOSS4Development « ICT for Development.JP

  2. ピンバック: Digital Green « ICT for Development.JP

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