アフリカ向け携帯電話のこれから

携帯電話の普及率が途上国でも劇的に増加しているという話は良くき聞く。例えば、1998年時点では途上国の100人のうち2人しか携帯電話を持っていなかったのに対し、2008年時点では、55人になっている。さらに、携帯本体をシェアしているユーザをカウントすれば、その数は55人以上になる(マンチェスター大学のWorking paperから)。

とりわけアフリカに目を移すと、2009年2005時点のある調査では、普及率は8.6%(100人のうち8.6人)という結果になっている。上記の55人という数字に比べると、以外に少ないと思うかもしれないが、この数字は固定電話普及率の3倍である。そう考えると、アフリカでの携帯普及率がここ数年急増していることがわかる。

afrinnovatorというWebサイトに、マイクロソフトが発売した携帯電話(Kin)が既に終息に向かい大幅値下げ(LowモデルのKin Oneは50USDが30USDに値下げ)となることを受けて、「ならばアフリカ市場への販売をしてみては?」という意見が述べられていた。このマイクロソフトのKinという携帯電話は、従来の携帯とスマートフォンの中間のような機能をもつ製品である。

アフリカの携帯電話市場では、製品の安さが売りで、以下の写真のように年々安いモデルが主に出回ってきた(Kiwanja.netより)。

Kiwanja.net、afrinnovatorの両サイトでの意見は、「途上国市場向けにどんどん安い機種が出てくるが、新機種になっても機能が増えない。本当に基本機能以外はいらないのか?」というもの。確かに、アフリカでも色々な携帯の使い方(情報提供だけでなくM-bankingなども)がされているけれど、今後も、低価格機種が持つ必要最低限の機能だけでは、もったいないと思う。アフリカの携帯市場をより一層開拓していくためには、データ通信を含むより高度な機能をもった機種の浸透が必要だろう。それにより、より多岐にわたるサービスが可能となり、企業にとってのビジネスチャンスも拡大し、人々の生活に役立つサービスも拡充される。そいうった視点で、30USDまで値下げされたKinをアフリカ市場へ持ち込むというアイデアは理にかなっていると思う。

一方、より多くの機能を使ってデータ通信サービスが可能となったとしても、アフリカの通信網自体がどの程度対応できるのか、また、ユーザである人々にとって、複雑な画面操作をどこまでシンプルに出来るかといった課題もあり、だからこそ、これまでは安くてシンプルな機種が市場で支持されてきたとも考えられる。それでも、次のステップに進むために、アフリカだからといって「安くてシンプル」だけが良いわけじゃないというアイデアに一票。

アフリカ向け携帯電話のこれから」への3件のフィードバック

  1. ピンバック: ICT4D, education and training会議 « ICT for Development.JP

  2. tomonarit 投稿作成者

    you_shibaさん
    参照年の間違え、ご指摘の通りですね。すいません、教えていただきありがとうございます。訂正しました。
    you_shibaさんの東アフリカ・ソーシャルベンチャー・プロジェクトの活動について、このブログでも以前取り上げさせて頂きました。またコメント等、宜しくお願い致します。

    返信

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