Developmentに本当に必要なもの

日経コミュニケーションという雑誌にKDDIの山住忠司氏がバングラデシュについてのルポを書いている。以前このブログでも紹介したが、バングラディッシュのNGO「BRAC」がデフタパートナーズと共に進めている「BRACnet」のインターネット事業。これにKDDIが50%出資しており、山住氏はKDDIからBRACnetに出向されている方だ。10月号の「バングラデシュで“バクシーシ”に困惑 -ネットは“自立”を促せるか?」というタイトルの山住氏のルポが興味深かったので紹介。

“バクシーシ”という文化がバングラデシュにある。喜捨とほぼ同じで、金持ちは貧乏人にお金や食べ物を与えることで、徳を得られるといういうものだ。バングラデシュ以外でもイスラム圏である文化で、金持ちは喜捨をすることで、庶民の反感を買わないようにし、一方で貧困層もバクシーシに頼ることで、最低限の生活は出来るといった社会システムである。山住氏は、インターネット普及のためには、電力や識字率向上など色々なハードルがあるが、一番やっかいなハードルは、「インターネットをバングラデシュの人々に根付かせること」と言っている。

この意見に物凄く共感できた。与えられるのに慣れている人々が、どうやって自分で有益な情報を得るためにアクションを起こすのか。インターネットというツールが差し出されても、能動的に有益な情報を入手に行かなければ、インターネットはただの無駄情報の集まりにすぎない。「インターネットを根付かせること」は、人々が与えられるのを待つのではなく、能動的にチャンスをものにする意欲・自立する意思を持つことなのだろう。教育は保健のように色々な分野の援助があるけれど、結局、人々の意識を変えることがDevelopment実現の根底にあるのだと思う。インターネットによる情報の波が、彼らの自立を促すのか、それとも、自立した人だけが、インターネットの恩恵を受けるのか。どちらなのだろうか。

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