無政府状態のソマリアのIT実情

今日は情報通信総合研究所のInfoComニューズレターを読んでのコメントとして、ソマリアについて少し書いてみようと思う。
『ソマリアで携帯電話送金サービス「Zaad」を反イスラム的として禁止』というレポートを読んだ。

内容としては、タイトルに関する記事に加え、ソマリアの携帯電話事情について書かれている。確かにソマリアの携帯普及率は18%程度と他アフリカ国に比べて低いが、「えっ、あのソマリアで携帯電話送金サービスがあるの??」と驚いた人も多いのではないだろうか。

皆さんのソマリアに対して持っているイメージはどんなものだろか?おそらく、無政府状態の秩序も何もない国であり、ワンピースばりに海賊が闊歩しているような危険国、というものではないだろうか。私もこれまで日本の戦国時代のようなイメージを持っていた。

確かに内戦状態にあり、国を司る機関がない。それは事実である。
しかし、逆に言うと、規制をする組織も法律もない。つまり、通常の国ではできないことが堂々と合法?でできてしまうという環境である。

そのため、アルカイダを中心とするマネーロンダリングの仕組みがあったり、記事にあるような送金の仕組みがあったりと、先進国顔負けのITの仕組みがあるとのこと。携帯会社を中心とした企業も治安のリスクを背負った上で、勝手に参入し、勝手にインフラを構築し、勝手に商売をしている。

日本もガラパゴスと呼ばれて久しいが、この規制も何にもないという国において、さらに独自の発展を遂げるITサービスが出てきたりはしないものだろうか・・・
まぁ国がこの状態なので、国内から人材が育つことはないのだろうが、softbank孫さんの光サービスへ規制の苦戦tweetを見ていると、孫さんにとってはある意味では夢のような国であろう。。。

2011/2/11追記
もう一つ話を思い出したので、追記します。
新聞社で南アに駐在していた白戸圭一さんのルポ資源大国というアフリカに関する本に、彼がソマリアに潜入取材をしたレポートがあります。その中で、当然ソマリアには治安上、黒人以外の人はいないだろうと思っていたら、なんと中国人が通信会社で複数名働いていたというのを読んで、非常に驚いたのを思い出しました。
今思うと、規制のない中で何かすごい実験なり国策的なことを彼らはやってたんですかねぇ。。

無政府状態のソマリアのIT実情」への4件のフィードバック

  1. アベバ

    先日、映画『デザート・ローズ』を観てきました。ソマリア出身のスパモが世界をまたにかけて活躍するまでを描いた社会派ムービー。原作読んでから10年くらい経つかなぁ。ソマリアの遊牧民として暮らした少女時代の風景・・・モガディッシュの空港まで写っていたけど、あれ、リアルじゃないかな?と思ってました。よく撮影できたよなぁ・・・と。驚いたけど、ある意味自由ということだったのですね。ちなみに『ホテル・ルワンダ』は南アで撮影されたらしい。孫さん、思いきって進出しちゃえばよいのにねlol

    返信
    1. tomonarit

      なるほど。ある意味なんでも出来るってことですね。
      そういえば、Beyond Bordersって映画でエチオピアが出てくるんですが、撮影は許可が下りずナミビアで実施したとのこと。エチオピア政府も厳しい。

      返信
  2. Kanot 投稿作成者

    映画といえば、ソマリアからの米軍撤退のきっかけになった出来事を描いた「ブラックホーク・ダウン」を前に見ましたが、あれも別の国で撮影したんでしょうね。アメリカ人があそこで撮影できるとは思えないですし。

    返信

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