フリーランスという仕事の形

バングラデシュの新聞(The Daily Star)では、毎週金曜にIT&TELECOM特集として1ページ割いてくれており、毎週楽しみにしている。

その今週の特集は「フリーランシング」だった。バングラデシュ人でフリーのプログラマーやWebデザイナーとして働いている人を紹介したものである。

インターネット上には多数のフリーランサー向けの登録サイトがあり、企業とフリーランサー向けの求人情報などが載っている。このフリーランシング、一般的な途上国企業を活用したシステム開発であるオフショア開発とは根本的に異なる。

どういうことかというと、そもそもフリーランスの世界には国境がない。つまり、途上国だから質は悪いが値段も安いという概念は存在しない。先進国のフリーランサーと同じ土俵で戦うという厳しさはあるものの、その分報酬は先進国と変わらない。実際、新聞で紹介された人は月3000〜5000ドル稼ぐとのこと(バングラデシュ国内のIT企業では月1000ドルを超えることすらありえない)。

インターネットはこれまでも色々と国境を越えてきたが(オフショアやソーシャルネットワークもその一つ)、ついにここまで来たかという印象すら持つ。技術を持つ人は国を出なくてもアメリカなどの仕事を受けられ、ビジネスをすることができる(もちろん競争は厳しく、社会保障なども一切ないとは思う)。

これからは、国のIT力を計る際には、IT市場やオフショア市場というものともう一つ、フリーランス市場というのを考慮していく必要があるかもしれない。

おまけ:
この新聞で紹介されていたITフリーランサー向けのHPを挙げる。多数乱立状態でありマーケットの大きさを伺わせる。
freelancer.com, Get A Coder, Elance, oDesk, 99 designs, Guru, Fiverr, Project 4 Hire, People Per Hour, Freelance Switch, Go Freelance, iFreelance, Logo My Way, All Freelance Work, Programmer Meet Designer, etc.

フリーランスという仕事の形」への3件のフィードバック

  1. Ozaki Yuji

    フリーランス市場、前提条件を含めて調べれば面白そうです。リバースオークションっぽいですね。

    余談ですが、例として挙っていた、Freelancer.comのお仕事情報を見ると、一口にITと言っても、具体的(表層的)なレイヤーでは、業務分類が死ぬほど多岐に渡っています。一つの会社(人材派遣会社含む)で全部対応なんてできないし、学校など教育機関でこれらを網羅的に指導するなんてなおさら無理でしょう。

    発注側も、どこに発注してよいのか分からないのでしょう(だからWebサイトなのです)。業務の内容すら理解できていないのかもしれません。経験者を求めているのに、業務項目名と実際の業務内容がズレていると思われるケースも見受けられます。複数の項目に重複して求人を出している事例もかなりあるでしょう。
    例えば、Usability Testing の項目を見てみると、「もはやユーザビリティテストではなく、ミドルウェアまで含めたチューニングじゃねーの?」案件が目白押しです。

    このような仕組みの中で、最も儲かるのはブローカー(レップやコンサル会社、舎弟企業)です。配下に複数の人間を雇用関係なしで緩く確保しておき、ブローカー個人名で仕事を請け、その仕事を切り分けて配下の人に投げ、上前をピンハネです。地雷のありそうな案件は可能な限り避け、実績を積んで双方から信頼を受けることができれば、より高い案件を取れるようにもなるでしょう。

    ただし、仕事の請けから業務配分までに時間がかかると、全体スケジュールが圧迫されます(これがIT業界での3K、5Kの大きな原因ではないか?)。

    ※一般的に、途上国では海外から送金を受けることのできる銀行口座を個人で持つことが難しいので、銀行口座を保有するブローカーがピンハネできる仕組みが温存されやすいですね。
    日本国内では、個人が企業や団体との取引口座を持つのが大変(特に総務・経理的な事務手続き)なので、間に人材派遣会社やコンサル会社等を挟んだ方がラクという事情があります。

    返信
  2. tomonarit

    かっこいいですね、フリーランス!
    自分も以前、関連した記事を何処かで見た気がして、改めて検索してみたら、こんな記事もありました。
    http://www.nascenia.com/bangladesh-outsourcing-conference-2011/
    2011年時点ですでにバングラデシュはフリーランス市場で頭角を表していたんですね。
    フリーランスでどうやって仕事をとっていくかとか、自分ブランドを確立するかってなテーマ(日本でもありますが)が、途上国でも流行るかも。
    そういえば、Facebookでどうやって外国人の彼氏を見つかるかみたいなことは、エチオピアでもわりと広まっているかも。成功者が成功談を講釈しているのを聞いたことがある。

    返信

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