楽天、がんばれ!

楽天、がんばれ!ってタイトルですが、野球チームの楽天のファンなわけではないです。日経コンピュータ9月19日号を読んでいたら、思わず楽天がんばれ!と思う記事がありました。

楽天がマレーシアにオンラインショッピングモールを立ち上げた話が書いてありました。ICT4Dプロジェクトとも共通のポイントがあったので、紹介します。

マレーシアにオンラインショッピングモールの立ち上げチームは、リーンスタートアップ(コストをあまりかけずに最低限の製品やサービス、試作品を作って顧客の反応を見つつ、このサイクルを繰り返すことで改良していく)の手法をとって、極力現地のニーズを拾い上げることに注力する。そして、日本とは異なる独自のニースや課題が見えてくる。例えば、以下のような点。

  • マレーシアではポイントを貯める文化が定着しておらずキャンペーンとしての訴求効果が低い
  • マレーシアの通貨、1リンギットは30円程度なので、日本だと1000円の1%で10ポイントが付与されるケースでも、マレーシアでは0.3ポイントなどと小数点以下になってしまい、お得感が低い
  • 特定の商品を対象に割り引くタイムセールを開催したい…。時間限定かつ販売価格からの割り引きの方がマレーシアの消費者に受ける
  • 各店舗主導の送料割引キャンペーンをやりたい…。送料が原因で購入を見送ってしまうユーザーを取り込みたい。送料無料というキャッチコピーの訴求効果はマレーシアでも高い

最初2つのポイントキャンペーンに関する日本との違いは、なるほどです。そして、もっとICT4Dっぽい課題は、以下のもの。

通常、流通総額は「アクセス数×転換率×客単価」という式で出すものだが、マレーシアではそうでなく、「流通総額=アクセス数×転換率×客単価×支払い率」とする必要があったというもの。何故?それは、オンラインショッピングで注文しても、その後、支払わないケースが多々あるため。このあたり、日本とは違う途上国(マレーシアは結構発展しているけど・・・)ならではの事象なのかも。

この日経コンピュータの記事では、上記のような点以外にも、楽天がマレーシアで成功するために、異なる文化をもったメンバーとのプロジェクトを円滑に進めるために「定量的な共通指標」を設けたり、要件を「Who/What/Why」形式で記述するルールにするなど、色々な工夫と苦労が記載してあり、とても面白かった。

日経コンピュータを結構前から読んでいるけど、途上国に進出した日系企業の拠点をサポートするために日本IT企業が途上国へも進出するような話が多い。途上国の人々を対象にしてITビジネスをどう展開するか?というテーマは非常に少ない。そんななかで、この楽天の記事はとても刺激的でICT4Dの視点とも共通する点(Deman-DrivenアプローチでDesign-Reality Gapを克服していく姿)があり、思わず「楽天、がんばれ!」と思いました。

楽天

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