公開セミナー「オープンイノベーションと開発」

フィリピン3Dプリンタ

フィリピンで3Dプリンタで作られた 地元業者向けの石けんの型(JICA研究所Webサイトより)

JICAで開かれる公開セミナーのお知らせです。
以下、JICA研究所のウェブサイトからの抜粋です。関心のある方は参加してみてはいかが?

20159月の国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030年アジェンダ」でも、ICT利用の拡大とグローバルに人や組織がつながることが、人類の進歩を加速し知識社会を発展させると期待されています。具体的に「持続可能な開発目標(SDGs)」では、目標 8(成長と雇用)、目標 9(インフラと工業化、イノベーション)、目標17(実施手段・パートナーシップ)で、科学技術イノベーション(STI)の促進が取組み目標として掲げられています。

開発途上国の経済・社会開発では、新たなアプローチによる発展が求められています。従来型の工業・産業形成路線とは異なる、ソフトウェアやサービスのイノベーションを軸とする「オープンイノベーション」が、新たな可能性を発揮すると期待されています。特に市民レベルで展開されているデジタル工房「ファブラボ」は、「オープンイノベーション」の一形態であり、地域開発と産業開発の促進に大きな可能性を秘めていると見られています。「オープンイノベーション」は草の根レベルにとどまらず、製造業やサービス産業における企業間、企業・ユーザー間、産学官間でも起こり得ます。

このような背景から、JICA研究所は、20159月に「オープンイノベーションと開発」研究会を発足させ、開発経済学およびイノベーション分野における国内を代表する有識者に御協力頂き、4回の研究会を開催してきました。研究会での議論と今後の発展可能性に関するアイディアをまとめた成果品ペーパーをドラフトしたのを機に、公開セミナーを開催し、広く一般参加者からもフィードバックをいただく機会を設けたいと思います。

日時:2016年3月23日(水)
場所:JICA市ヶ谷ビル 6F 600会議室
参加費:無料
プログラム(予定):

  • 930 受付開始
  • 1000 開会挨拶 (JICA研究所長 畝 伊智朗)
  • 10:0510:25 プレゼンテーション「オープンイノベーションとファブラボ(仮題)」
  • 10:2510:40 プレゼンテーション「オープンイノベーションと開発(仮題)」
  • 10:4011:00 プレゼンテーション「JICA事業へのインプリケーション(仮題)」
  • 11:0011:55 パネルディスカッション
    「オープンイノベーションが途上国にもたらす可能性」
    モデレーター: 会津泉(多摩大学)
    パネリスト(予定、五十音順):
    実積寿也(九州大学)、田中辰雄(慶應義塾大学)、田中浩也(慶應義塾大学)
    徳島泰(慶應義塾大学)、山田浩司(JICA)、渡辺智暁(国際大学)
  • 11:55 閉会挨拶 (JICA研究所長 畝 伊智朗)

申込方法:下記のサイトから申込下さい
http://jica-ri.jica.go.jp/ja/announce/post_270.html

以前、自分が企画した公開勉強会「インターネットと今後の途上国開発の関係を考える」にもゲストとして来て頂いた会津先生や、FabLabの第一人者の田中先生など、自分も日本に居たら参加したいところですが、残念ながらガーナにいるので無理です・・・。
そう言えば、JICAで「開発途上国における情報通信技術の適用にあり方に関する調査」という調査が行われて2015年10月に報告書が完成され、ウェブでも公開されています。網羅的にJICAとICT4Dを捉えている報告書なので、この分野に関心のある方には一読することをオススメします。

 

公開セミナー「オープンイノベーションと開発」」への5件のフィードバック

  1. Ozaki Yuji

    面白そうな公開セミナーですね。私はその週の初めから海外出張なので参加できず残念。

    「開発途上国における情報通信技術の適用にあり方に関する調査」のご紹介、ありがとうございました。課題別指針の補完でもあり、付属資料は網羅的で参考になりますね(収めた報告書をこんな形で参照するとは…という思いもありましたが)。

    「第3章 ICT利活用における課題と展望」で、特定のツールの利活用事例が多い理由として、『特定のICTツールを利活用する案件では、派遣される専門家の知見の中でカバーできる範囲でICTを活用している。そのため、ICTの利用範囲はある程度限定的になるものの、大きな問題を発生させずに案件の目的を達成することができるものと思われる』とありました。
    付属資料の「人間開発部(初等教育分野)へのヒアリング内容要旨」でも、『具体的な案件がまだ少ないため、ICTを扱うに当たって知識の欠如に起因するような問題は生じていない。むしろ、具体的な案件にICTを取り入れていくためのアイデアが足りないことの方が問題である』とあります。

    もったい回った言い方だけど、双方とも同じ事象を指しています。コピペできる前例が欲しいんですよね(笑)。
    前例があるならば、調達の問題も少ないし予算も立てやすく、発注者・受注者ともに頭がラク。現場レベルでは、外部設計も内部設計もやらずにすみ、キカイの操作(技能の伝授レベル)でコトが済んでしまう。そうなるとICT利活用が増える、という考察ですね。

    その一方で、オープンシステムに立脚する業務系ICTシステム構築では、制度・業務分析を含む外部設計がキーポイントであるはずです(この領域でのコンサルの作業は、一般的にに外部設計まで)。しかし、発注者・受注者とも特定のICTツールを利活用する意識のままやっているらしく、分析も設計もやってない段階でいきなり「参考銘柄出せ」「完成品のスクリーンショット見せろやゴルァ」とのたまうタチの悪い方々が出現してしまいますのよー(苦笑)。

    返信
    1. tomonarit 投稿作成者

       遅ればせながら、レスします。「コピペできる前例が欲しい」というのはそのとおりですね。失敗したくないODA事業という性質上から、そうなるのはある意味必然。多分、昔からそういう状況だったんだと思いますが、その状況が変わらないのは、技術や環境の変化が早いというICTならではの特徴や、ICTを使わなくてもなんとかなるという状況があるからと憶測します。
       ただ、そろそろ「ICTを使わなくてもなんとかなる」という状況は変わりつつあると思ってます。そんな中でどう「コピペできる前例」を作っていくのか?これは取っ組みがいのあるテーマですね。

      返信
      1. Ozaki Yuji

        「コピペできる前例をつくる」が「ある道具立て(特定のツール活用)でなんとかなる状況をつくる」を示す場合、かなり事象を細分化して分析するか、広く事例やその背景情報を見回して共通要素を探る(いずれもcommon programmed ruleを見つける)ような動きが必要でしょうね。
        いわゆるパッケージ化(基盤となる制度を含めたベストプラクティスの集合体を意味する)がひとつの回答なんでしょうけど、個別の案件に関わっているだけの立場ではやりづらいったらありゃーしない(笑)。本来なら、多くの情報フローの結節点に近い立場の人に頑張ってほしいところ…。

        とはいえ、産業構造や人材流動性などの事情により「餅は餅屋」の過剰適用になってしまっている日本では、発注者・受注者ともにチト苦しいんでしょうね。もはや上流工程では人月と予算の管理しかやってないみたいだし。
        http://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/1603/14/news060.html

  2. ピンバック: ICT4DからDigital Developmentへ | ICT for Development.JP

  3. ピンバック: ICT4DからDigital Developmentへ | The Povertist

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