日別アーカイブ: 6月 10, 2017

ルワンダ「アフリカのHubになりたい」が結構ガチだった

皆さんルワンダってどこにあるかご存知ですか?そう、アフリカです。では、そのアフリカ大陸のどこにあるのでしょうか?

map-of-rwanda

そう。この真ん中あたりの点のように非常に小さい国がルワンダです。(写真:Geology.com)
四方を国(タンザニア、ウガンダ、ブルンジ、コンゴ民主共和国)に囲まれ、港もなく天然資源も豊富ではない小国です。(面積は北海道の3割)

このルワンダが、アフリカのHubになろうと努力しています。それがまた、結構本気でHubになろうとしているので、いくつか既に起こっている事例ご紹介したいと思います。

  1. 国際会議のHub
    未だに日本ではルワンダというと虐殺のイメージが強いですが、実は治安は非常によく、東アフリカ諸国の中で最も犯罪率が低いと言われています。その治安の良さを生かして、安心して国際会議を開ける場所として多くの国際会議を誘致しています。キガリ・コンベンション・センターという立派な会議場も昨年オープンしています。
    実際に2016-2017年だけでも、以下のようなアフリカ・世界規模の国際会議をルワンダで行なっています。
    Africa Union Summit(アフリカ連合の国際会議。2016年7月)
    World Economic Forum on Africa(各界のリーダーが集う国際会議。2016年5月)
    Transform Africa Summit (Smart Africa(後述)の定期会合。2017年5月)
    YouthConnekt Africa Summit (若手・女性起業家支援の国際会議。2017年7月)
    これだけの会議を開催できるとなると国のイメージ向上にもいいですね。
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  2. アフリカ開発のHub
    アフリカをITを使って発展させようというスローガンのもと、Smart Africaというアフリカ諸国による国際機関が2013年に立ち上がっています。IT立国を目指すルワンダはそのリーダーシップを取るべく本部をルワンダに誘致しています。そしてその後もTransform AfricaというSmart Africaに関する国際会議を定期的に主催することで、アフリカITのリーダーとして存在感を出しています。
    また、MDGs(ミレニアム開発目標)の後継であるSDGs(持続可能な開発目標)のアフリカの事務局としてSDG Center for Africaもルワンダに事務局を置いています。
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  3. ビジネスのHub
    ルワンダはアフリカ内で2番目にビジネスを開始しやすい国にランク付けされています。実際こちらで起業家に話をしても、本当に数時間で登記が完了するほど起業はしやすく、政府も「アフリカでスタートアップをするならルワンダに来るべし」というメッセージを出しています。
    とはいえ、国内マーケットが小さいことなどもあり、起業後の苦労も多いようですが、ビジネス的な面でもHubを目指しているのは事実だと思います。
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  4. 教育のHub
    ルワンダは教育の分野でもアフリカのHubを目指しています。例えば、コンピュータ科学分野で特に有名なCarnegie Melon Universityがアフリカで唯一キャンパスを持っているのがルワンダです。現在は修士コースだけですが、応募はアフリカ27カ国から来るなど、まさにアフリカのHubとなりつつあります。
    また、African Higher Education Center of Excellenceという世界銀行の高等教育プロジェクトで24の分野のリーダーをアフリカ各国で分けており、その中でIT分野が2つあるのですが、両方ともルワンダがリーダーシップをとっています。
    ・African Center of Excellence in IoT
    ・African Center of Excellence in Data Science
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  5. 地理的なHub
    地図で示した通り、ルワンダはアフリカの真ん中なので、地理的にはHubになる要素はありますね。現在、まさに国際会議などの需要に対応するために郊外に8億ドルをかけた大規模な空港建設を計画しています。ここに多くの飛行機が止まるようになれば、目的地のみならず乗り換えのHubにもなりますので、まさに彼らの目指すシンガポールのチャンギ空港のようになれるのかも?しれません。

ルワンダの本気度が少しは伝わりましたでしょうか。同じく資源と国土の少ないシンガポールをお手本にしているようですが、ぜひ頑張って欲しいですね。