作成者別アーカイブ: Kanot

バングラデシュ・ルワンダ・アメリカ・日本のコミュニケーション文化の違い

こんにちは、Kanotです。これまでバングラデシュ(3年)・アメリカ(2年)・ルワンダ(3ヶ月)と住んでみて、それぞれの国・組織でコミュニケーション文化がだいぶ違ったので、備忘録も兼ねて、それを書いてみようと思います。(注:筆者の個人的な経験に基づきまくってます。

1. バングラデシュ(政府系の場合)2012/8 – 2015/8まで滞在

携帯電話での通話がコミュニケーションの大半を占める。政府・民間などの所属にかかわらず、基本的には全て携帯での電話が重要視される。仕事でも当たり前のようにお互い携帯電話番号を交換し、あまり急ぎでない内容でも電話をかける。SMSもEメールも政府関係者は見ているかよくわからないのであまり使わない。固定電話は品質が悪いので、あまり使わない。電話以外の方法で政府関係者とアポを取るのは困難。携帯電話をマナーモードにしない人も多く、年中どこかでピロピロ鳴っている。ミーティング中でも電話が鳴れば、だいたい「Sorry」とか言いながらも出る。それによってミーティングが中断することは頻発。

2. ルワンダ(商工会議所の場合)2017/5 – 2017/7まで滞在

携帯電話の通話の比重が大きいものの、バングラデシュほどではない。その一方、WhatsApp(LINEのようなアプリ)の使用率が非常に高く、ビジネス関係の連絡もWhatsAppのチャットで連絡を取ったりする。メールやSMSも使われてはいるが、リアルタイムでやり取りできるWhatsAppの方がスムーズに行くケースも多い。ミーティング中でも電話が鳴ったら「Sorry」と言いながら取り、ミーティングが中断するのはバングラデシュと一緒。

3. アメリカ(大学の場合)2015/8-2017/8まで滞在

メールの比率が圧倒的に高い。親しい同僚以外はお互いの携帯電話番号は知らないことも多いが、メールで非常にフランクにコニュニケーションを取る。社交辞令や挨拶などは省いて用件だけを書く一行メールも多く、チャットのようにメールがどんどん交わされていく。初対面の人からでも「Dear XX」ではなく「Hi XXX」みたいなメールが届くフランクさ。ミーティング中は携帯電話はマナーモードにしておくのがマナー。メールやSNSがコミュニケーションの中心なので、会議中に電話が鳴ることは少ない。

4. 日本 (政府系の場合)2012/5まで滞在

コミュニケーションの基本はメール。電話はそれを補助する形で使われることが多い。特徴的なのは、メールがとても冗長で、部下や友人でもない限り、「XX様・XXさま・XXさん」から始まり、「お疲れ様です・お世話になっております・お元気ですか」といった挨拶を挟み、「よろしくお願いいたします」で締めると言った謎の定型パターンが存在する。それに沿わないと「あいつはビジネスの基本もわかってない失礼なやつだ」と思われる。オフィスでは携帯電話はマナーモードにするのがマナー。ミーティング中は鳴っても基本的には出ない。

 

以上、自分の個人的な経験をまとめてみましたが、このように国や組織によってコニュニケーションの仕方が大きく異なるというのは非常に面白いですね。仕事を円滑に進めるには、こう言ったコミュニケーション文化への理解は大事と思います。なお、民間や政府・大学などの分野によっても大きく異なると思いますし、滞在した時期も違うので、「この国はこうだ!」と一般化するつもりは全くありません。あくまで筆者の個人的な体験をまとめただけですので、あしからず。

携帯電話のビックデータ解析から貧困や裕福さが予測可能??

こんにちは、Kanotです。特定の国や地域の経済状況を知る手段として、国勢調査がありますよね。こういった調査が国民の経済状況を理解するのに重要なのはわかるものの、膨大な資金と時間とマネジメント能力がないとできません。そして途上国の場合などは、こういった調査をする土台が整ってないことも多く、例えばアンゴラの例だと最新(2014年)の前の国勢調査は1970年で、その間だけで人口が4倍になっていた、など国勢調査が現状を表していないケースも多い状況です。

その一方で、今や途上国においても携帯電話は一人一台の時代に近づきつつあり、この携帯電話の使い方についてのビッグ・データを解析することで、その人の行動や経済状況って予測できるのでは???という疑問を検証した論文があります。

Science誌に掲載されたBlumenstock氏(U.C.Berkley)の「Predicting Poverty and Wealth from Mobile Phone Metadata」という論文です。Blumenstock氏はICT4Dの経済学的アプローチ究で有名な研究者です。

この論文では、ルワンダの、(1) 携帯電話のビッグデータ(使用履歴・行動履歴)、(2) 国勢調査の結果、(3) 電話インタビューで得た経済状況に関する情報から、どの程度携帯電話のデータだけで経済状況が予想可能かを調べています。

結果としては携帯電話のデータと経済状況には高い相関関係が得られていて、こういったデータを活用することでより早く・正しい推測が可能になるのではとしています。特に効果的なのが時間・資金面の問題で、通常の国勢調査だと途上国でも1億円以上、そして1年以上かかるものが、このビッグデータ解析だと150万円程度、4週間で終わるとしています。

この研究では、通話やメールを中心に調べていますが、FacebookなどのSNSやGoogleなどの検索サイトもかなり行動履歴を持っているはずなので、今後様々なことがこういったデータから予測できる日が近づいてきている(すでになっている?)のかもしれません。

ちなみに、ここで私が面白いなと思うのは、テクノロジーを使って国勢調査を簡単にしましょうという手段の代替ではなく、一見関係ないデータ(携帯電話の使用パターン)から経済状況を推測しようとしている点です。つまり、相関関係から推定する、というやつですが、ビッグデータの可能性を感じるいい機会になりました。

最近読んだ藤原和博さんの本「10年後、君に仕事はあるのか?」でも、これからの若者は人生の半分をネットの世界で過ごすことになると言っているように、もしかすると実生活よりもモバイルやネットでの行動パターンを分析した方がより正確な情報が得られる時代がもうすぐそこに来ているのかもしれません。

ルワンダ「アフリカのHubになりたい」が結構ガチだった

こんにちは、Kanotです。皆さんルワンダってどこにあるかご存知ですか?そう、アフリカです。では、そのアフリカ大陸のどこにあるのでしょうか?

map-of-rwanda

そう。この真ん中あたりの点のように非常に小さい国がルワンダです。(写真:Geology.com)
四方を国(タンザニア、ウガンダ、ブルンジ、コンゴ民主共和国)に囲まれ、港もなく天然資源も豊富ではない小国です。(面積は北海道の3割)

このルワンダが、アフリカのHubになろうと努力しています。それがまた、結構本気でHubになろうとしているので、いくつか既に起こっている事例ご紹介したいと思います。

  1. 国際会議のHub
    未だに日本ではルワンダというと虐殺のイメージが強いですが、実は治安は非常によく、東アフリカ諸国の中で最も犯罪率が低いと言われています。その治安の良さを生かして、安心して国際会議を開ける場所として多くの国際会議を誘致しています。キガリ・コンベンション・センターという立派な会議場も昨年オープンしています。
    実際に2016-2017年だけでも、以下のようなアフリカ・世界規模の国際会議をルワンダで行なっています。
    Africa Union Summit(アフリカ連合の国際会議。2016年7月)
    World Economic Forum on Africa(各界のリーダーが集う国際会議。2016年5月)
    Transform Africa Summit (Smart Africa(後述)の定期会合。2017年5月)
    YouthConnekt Africa Summit (若手・女性起業家支援の国際会議。2017年7月)
    これだけの会議を開催できるとなると国のイメージ向上にもいいですね。
    .
  2. アフリカ開発のHub
    アフリカをITを使って発展させようというスローガンのもと、Smart Africaというアフリカ諸国による国際機関が2013年に立ち上がっています。IT立国を目指すルワンダはそのリーダーシップを取るべく本部をルワンダに誘致しています。そしてその後もTransform AfricaというSmart Africaに関する国際会議を定期的に主催することで、アフリカITのリーダーとして存在感を出しています。
    また、MDGs(ミレニアム開発目標)の後継であるSDGs(持続可能な開発目標)のアフリカの事務局としてSDG Center for Africaもルワンダに事務局を置いています。
    .
  3. ビジネスのHub
    ルワンダはアフリカ内で2番目にビジネスを開始しやすい国にランク付けされています。実際こちらで起業家に話をしても、本当に数時間で登記が完了するほど起業はしやすく、政府も「アフリカでスタートアップをするならルワンダに来るべし」というメッセージを出しています。
    とはいえ、国内マーケットが小さいことなどもあり、起業後の苦労も多いようですが、ビジネス的な面でもHubを目指しているのは事実だと思います。
    .
  4. 教育のHub
    ルワンダは教育の分野でもアフリカのHubを目指しています。例えば、コンピュータ科学分野で特に有名なCarnegie Melon Universityがアフリカで唯一キャンパスを持っているのがルワンダです。現在は修士コースだけですが、応募はアフリカ27カ国から来るなど、まさにアフリカのHubとなりつつあります。
    また、African Higher Education Center of Excellenceという世界銀行の高等教育プロジェクトで24の分野のリーダーをアフリカ各国で分けており、その中でIT分野が2つあるのですが、両方ともルワンダがリーダーシップをとっています。
    ・African Center of Excellence in IoT
    ・African Center of Excellence in Data Science
    .
  5. 地理的なHub
    地図で示した通り、ルワンダはアフリカの真ん中なので、地理的にはHubになる要素はありますね。現在、まさに国際会議などの需要に対応するために郊外に8億ドルをかけた大規模な空港建設を計画しています。ここに多くの飛行機が止まるようになれば、目的地のみならず乗り換えのHubにもなりますので、まさに彼らの目指すシンガポールのチャンギ空港のようになれるのかも?しれません。

ルワンダの本気度が少しは伝わりましたでしょうか。同じく資源と国土の少ないシンガポールをお手本にしているようですが、ぜひ頑張って欲しいですね。

 

ルワンダの起業家たちの不思議なところ

ルワンダに来て1ヶ月が経った、Kanotです。写真はルワンダの起業家が集うInnovation HubであるkLabです。

これまでITセクター開発としてバングラデシュ・ベトナム・フィリピン・中国などアジアを中心に経験して来たせいか、ルワンダのITセクター開発には「なんか不思議だなぁ・・」と思うことが頻繁にあります。

その一つが起業家たちの考え方です。これはおそらく隣国のケニア・ウガンダなどとも大きく異なると思います。

これまで何人かIT系の学生起業家や実際にビジネスをやっている人たちにあって来ましたが、驚くほど「金銭的な成功欲求が少ない」という印象を持っています。アメリカにこれまで2年いた私のイメージでは、起業家というのは、何かしら成功したい!有名になりたい!金持ちになりたい!社会にインパクト与えたい!という非常に強いモチベーションを元にリスクを背負って起業にしていて、ある程度のアグレッシブさを備え持っている人たちでないと成功することが難しい世界という印象です。

ところが、ルワンダの起業家の多くは、とても謙虚で、「社会のためになることをしたい」「国を良くしたい」というモチベーションが個人的な成功欲求より高い人が多い印象です。もちろんアメリカの起業家も「社会のために」と言うと思いますが、(私の感覚的な問題ですが)その程度はルワンダ起業家の方が遥かに高いと感じています。

この社会に優先度を高く置くと言う考え方自体はとても尊敬すべきもので、本田宗一郎や松下幸之助などが社会を良くしようと引っ張って来た日本の起業家に感覚的に近いのかもしれません。その一方で、もう少し儲けや成功欲といったものがないと、成長スピードなどの点でインパクトが弱くなってしまうのではと感じるのも正直なところです。

政府が起業を積極的に推進していることもあり(なんと起業手続きは6時間で完了!)、多くの人が「起業家」として活動しているルワンダ。日本の高度経済成長期のように、個人の儲けより社会のために、国のためにと成長していった軌跡を辿ることができるのか。それともグローバリゼーションと弱肉強食のIT業界で、アグレッシブな他国の起業家たちに飲み込まれていってしまうのか、非常に興味深いです。

また何か思いついたら書いてみようと思います。

ルワンダってどんなとこ?(各種指標とICT編)

こんにちは、Kanotです。アフリカ東部にある小国ルワンダ、皆さんご存知でしょうか?

おそらくこのブログをご覧になっている皆さんであれば、ルワンダと聞くと「聞いたことない」、「えっ、あの虐殺の?」に加えて「なんかICTで頑張ってる国だよね」というイメージを持ってる方もいるのではないでしょうか。

そうなんです。ルワンダは国を挙げてICT立国を目指す人口1,100万人の小国です。先日も日経ビジネス「鮫島弘子のアフリカビジネス入門2017 第3章 ルワンダICT編」として取り上げられました。当ブログでもTomonaritが取り上げてます。「ルワンダICT、神戸情報大学院大学、などなど(2017/1/19)」、「世界初!ドローンでのデリバリーサービスはルワンダで(2016/10/19)

そのルワンダに、2017年5月〜7月まで、研究兼インターンで首都キガリに滞在することになりました。インターン先はRwanda ICT Chamber(ルワンダIT商工会議所)で、ICT産業やイノベーションなど起業家支援などの業務を行うことになります(写真はここのHPから引用しています)。もしこの期間にルワンダにいらっしゃる方いましたら、ぜひご連絡ください。ご飯でも食べましょう。

さて、それに向けて、まずはルワンダの経済マクロ指標やICT関連政策などの客観的指標について少々調べてみたのでまとめてみました。(子供とか赤い大地の写真や生活情報を期待した方、ごめんなさい。出てきません。そして、ちなみに私はまだルワンダには行ったことがないため、現時点の解釈には予想が多いに入っていることはご了承ください。)

まずはICT立国を目指す農業国であるルワンダの現状の立ち位置として、GNI(国民総所得)と人間開発指数を調べてみました。

一人当たり国民総所得(世界銀行) 196位/214カ国 (下位10%)
人間開発指数 総合部門 (UNDP)        159位/188カ国 (下位15%)
人間開発指数 教育部門 (UNDP)        159位/188カ国 (下位15%)

一人当たり国民総所得に比べたら人間開発指数の方が少々上なので、所得と比べると教育などが少々進んでいるという印象でしょうか。ただ、いずれにせよ下位15%に入っているので、課題は多いのだと思います。

では、ルワンダの目指すICT立国に関する部分はどうでしょうか。

ICT Readiness (ITU)        150位/175カ国(下位15%)

この指標はICTインフラ、利活用、スキルから算出されていますが、こちらも人間開発指数と同じく下位15%であり、数字からみる限りでは、他国に抜きん出た状況にはないってません。

一方、ビジネスという観点では、異なる数字が見つかりました。

ビジネスしやすさランキング (世界銀行)     56位/190カ国

この指標ではなんと一気に100人抜きでアフリカ第2位です。アフリカ1位はセーシェルという島国なので、アフリカ大陸内では第一位ということになります。これはICT立国を目指す中では大きな成果ですね。

また、ルワンダは汚職対策が進んでいるというコメントをいただいたので、Transparency InternationalのTransparency Perception Index(腐敗認識指数)も見てみましょう。

腐敗認識指数 (Transparency International)     50位/176カ国

非常に高いです。アフリカ大陸ではボツワナに次いで2位です。ダイヤモンドが豊富なボツワナの次に資源の少ないルワンダが来ています。周辺の国々は軒並み140位以下ですので、突出してる高さだと思います。

と、ざっと各種指標を眺めてみましたが、これらの指標から現状のルワンダについて勝手に仮説を立てるとすると、以下のような感じでしょうか。

ルワンダは国家としてICTを活用した農業から知識社会への移行を主導している。特に投資環境整備と汚職対策については共にアフリカトップクラスで、スタートアップ企業の開始や外国から投資しやすい環境、そして透明な政府運営がなされている。一方、それに伴ったICT関連の整備状況は、国主導の光ファイバーケーブルなどは進んでいるものの、利活用やスキルといった国全体での活用では未だ他国に抜きん出た状況にはなっていない。教育などの人間開発に関しても、未だ下位15%にランキングされるなど、国家主導のICT立国と実際の人材育成やICT活用の観点では依然大きなギャップがある。

この仮説は所詮数値からの想像(妄想?)でしかないので、どの程度正しいかは現地で自分で見て・感じて・考えてみたいと思います。

次回はルワンダやアフリカが独自に策定しているICT政策について調べてみます。

(追記)
ルワンダでは汚職対策が進んでいるというコメントをいただいたので、汚職に関する指数も追加してみました。

子供のプログラミング教育について

こんにちは、Kanotです。最近プログラミング教育の話題が多いように思うが、いま大学生と小学生に同時にプログラミングを教えてて、個人的に思うところを書いてみる。

まず、プログラミングができるとなにが嬉しいかと言う点については、個人的には、論理的な考え方、この一点に尽きると思う。基本的な考え方は、どのプログラミング言語でもそんな変わらないので、一度感覚的に理解できるようになると、新しいプログラミング言語でもスッと理解できるし、論理的な思考力も高まると思う。

で、「あんたの言う論理的思考って何?」という点について、いま私が大学生と小学生の両方に同時にプログラミングをら教えてて感じるのは、「最近の子供向けプログラミングツールは論理的思考を育てるのに超わかりやすい!」ということである。

プログラミングで大事な論理的思考について、繰り返し処理と条件分岐の例をあえて大学生向けと小学生向けに分けて書いてみるので、ぜひ比べて見て欲しい。

1.大学生向け(ざざっと読み流してもらえれば大丈夫です)

さて、1から5までを繰り返し処理を使って出力し、最後にendと出力するロジックを考えてみよう。出力画面としてはこの様なイメージになる。

1
2
3
4
5
end

この例では繰り返し処理を5回して変数xに代入し、毎回一ずつ加算し出力する。そして変数x+1が5という条件が満たされたらendと出力する。

コード(以下の例はPython)で言うと以下のようになる。

for x in range(5):
       print x+1
       if x + 1==5:
              print “end”

 

さて、感想はどうだろうか?うーん、、私も自分で書いていて、なかなか未経験者はピンとこないだろうな、と思う。

これが子供向けだとこういうことができる。

 

2.小学生向け(Scratchというツールを使っています)

1から5まで順番に画面に表示して、最後にendと表示されるにはどうしたらよい?

こんなイメージだよ。(以下のURLをクリック)

//scratch.mit.edu/projects/embed/123192098/?autostart=false

この裏で動いてるコードはこんな風になってるんだ。countという箱の値を増やしながら5回クルクル繰り返して、countが5になったら最後にendと出してるのがわかるよね。

screen-shot-2017-02-25-at-10-37-32-am

このコードがイメージできたら、もう一回さっきのプログラムを動かしてみよう。修正もScratchからドラッグ&ドロップで簡単にできるから色々試してみよう。

 

さて、どうだろう?こちらだとプログラミング未経験者でも繰り返し処理と条件分岐が、感覚的にイメージできたのではないだろうか?

この感覚さえ理解できれば、例えば4回敵に当たったら死ぬというゲームの仕組みが、「繰り返し処理で敵に当たったらライフを1づつ減らして、条件分岐で0になったらGame overと表示するのか。」とイメージできるようになる。この感覚はどのプログラミング言語にも応用が利くし、論理的思考が育つので、子供にとっても役に立つんじゃないかと思う。

なので、私個人的には、講師がプログラミングの楽しさや利点を理解してるのが前提で、プログラミング教育は良いんじゃないかと思う。

 

マーク・ザッカーバーグの目指す世界 〜インターネットは人権の一つか?〜

インターネットへのアクセスは、もはや基本的人権の一つなのだろうか?

こんにちは、Kanotです。FacebookのCEOであるマーク・ザッカーバーグの「Building Global Community(世界コミュニティの構築)(2017/2/16)」を読んだ。概要は後ほど紹介するが、もはや彼の視点はFacebookを越えた世界の通信へと広がっていて、起業家を越えて思想家に近づいている気がする。彼が以前発表した論文「Is Connectivity A Human Right?(コネクティビティは人権の一つか?)」と合わせて彼の目指す世界を考えてみたい。

以前の投稿「途上国開発におけるGoogle,Facebookの存在感」でも取り上げた通り、彼はFacebookとは別にinternet.orgという組織を立ち上げており、「世界中の人にインターネットを」といったスローガンで活動をしている。この活動(インターネットユーザの増加)は長期的にはFacebookの利益にもなりうるので、完全な社会貢献事業とは言えないのでは?とその投稿で指摘はしたものの、彼の目標は高く、何よりそれを実行できる力(お金・サービス)がある。

インターネットは友達や家族、コミュニティを繋げるだけではなく、グローバル知識社会への基礎となるものであり、全ての人にアクセスする権利がある。[1]

全ての人にインターネットに接続する機会を提供することは、知識社会に参加する基礎となる。それは我々がすべきことというだけでなく、根本的なこととして必要なステップである。[1]

この発言から感じることは、彼はインターネットへの接続はいまや、電気・水道などと同じレベルで世界中の人がアクセスできるべきもので、それによってこのグローバル社会への参加が可能になると考えている。そして彼はFacebookを、そのグローバル知識社会にアクセスする最初のステップとして使ってもらいたいということも述べている[1]。

今回のザッカーバーグ氏の投稿では、繁栄と自由、平和促進、そして貧困削減のためにコミュニティがどうあるべきかと論じている。そしてそのためのFacebookの役割として、以下のように述べている。

Facebookができる最も重要なことは、全ての人々がグローバル・コミュニティを構築できるようにする社会基盤を作ることである。[2]

さらに具体的には、以下のようなコミュニティの構築しうる社会インフラとなることを目指しているとのこと。

  • 世界中で弱まりつつある伝統的な組織を強化できるSupportive communitiesを構築するのをどのように支援しうるか。
  • 世界の人が接しうる危害を防ぎや危機で助け合えるSafe communitiesを構築するのをどのように支援しうるか。
  • 人々が新しいアイディアや共通認識を共有できるInformed communityを構築するのをどのように支援しうるか。
  • 世界中で投票率が5割に満たない現状を踏まえ、世界のCivically-engaged communityを構築するのをどのように支援しうるか。
  • ローカル・グローバル、文化、国・地域を問わず人間性や大衆の意見を反映するInclusive communityを構築するのをどのように支援しうるか。[2]

私個人的な見解としても、インターネットへのアクセスは、このグローバル化された社会で競争力を発揮して行く為に、水や水道と同じく必要不可欠なものになりつつあると思う。特に、これまでチャンスがなかった人にチャンスを与えうるという可能性は、非常に大きいものがあると思う。私自身も、インターネットやPCに大学時代にハマった経験が、今のキャリアに大きく影響している。情報にアクセスさえできれば、私のように勝手にハマって勝手に学んで行ける可能性があるわけで、インパクトは大きいと感じる。

その一方で、大半の情報は英語で書かれており、このインターネット社会が進めば進むほどアメリカ・ヨーロッパなど英語に近い言語の人たちの優位性が高まってしまうような気もしないでもない。この辺りは翻訳技術などが解決してくれるのだろうか。

いずれにせよ、マーク・ザッカーバーグやビル・ゲイツなどはもはやその辺の援助機関よりも資金力・影響力を持っているため、今後もウォッチしていこうと思う。

最後に、マーク・ザッカーバーグの投稿で、ビル・ゲイツの言葉を「好きな言葉」として紹介していたので、それを引用して締めたいと思う。

我々はいつも、2年間でできることを過大評価している。しかし、10年間でできうることを過小評価している。 – Bill Gates –

[1] Zuckerberg, Mark. (2013). Is Internet connectivity a human right?. Internet.org.
(写真もこのサイトより引用)
[2]Zuckerberg, Mark. (2017). Building global community. Facebook.com.