ルワンダの起業家たちの不思議なところ

ルワンダに来て1ヶ月が経った、Kanotです。写真はルワンダの起業家が集うInnovation HubであるkLabです。

これまでITセクター開発としてバングラデシュ・ベトナム・フィリピン・中国などアジアを中心に経験して来たせいか、ルワンダのITセクター開発には「なんか不思議だなぁ・・」と思うことが頻繁にあります。

その一つが起業家たちの考え方です。これはおそらく隣国のケニア・ウガンダなどとも大きく異なると思います。

これまで何人かIT系の学生起業家や実際にビジネスをやっている人たちにあって来ましたが、驚くほど「金銭的な成功欲求が少ない」という印象を持っています。アメリカにこれまで2年いた私のイメージでは、起業家というのは、何かしら成功したい!有名になりたい!金持ちになりたい!社会にインパクト与えたい!という非常に強いモチベーションを元にリスクを背負って起業にしていて、ある程度のアグレッシブさを備え持っている人たちでないと成功することが難しい世界という印象です。

ところが、ルワンダの起業家の多くは、とても謙虚で、「社会のためになることをしたい」「国を良くしたい」というモチベーションが個人的な成功欲求より高い人が多い印象です。もちろんアメリカの起業家も「社会のために」と言うと思いますが、(私の感覚的な問題ですが)その程度はルワンダ起業家の方が遥かに高いと感じています。

この社会に優先度を高く置くと言う考え方自体はとても尊敬すべきもので、本田宗一郎や松下幸之助などが社会を良くしようと引っ張って来た日本の起業家に感覚的に近いのかもしれません。その一方で、もう少し儲けや成功欲といったものがないと、成長スピードなどの点でインパクトが弱くなってしまうのではと感じるのも正直なところです。

政府が起業を積極的に推進していることもあり(なんと起業手続きは6時間で完了!)、多くの人が「起業家」として活動しているルワンダ。日本の高度経済成長期のように、個人の儲けより社会のために、国のためにと成長していった軌跡を辿ることができるのか。それともグローバリゼーションと弱肉強食のIT業界で、アグレッシブな他国の起業家たちに飲み込まれていってしまうのか、非常に興味深いです。

また何か思いついたら書いてみようと思います。

ルワンダってどんなとこ?(各種指標とICT編)

こんにちは、Kanotです。アフリカ東部にある小国ルワンダ、皆さんご存知でしょうか?

おそらくこのブログをご覧になっている皆さんであれば、ルワンダと聞くと「聞いたことない」、「えっ、あの虐殺の?」に加えて「なんかICTで頑張ってる国だよね」というイメージを持ってる方もいるのではないでしょうか。

そうなんです。ルワンダは国を挙げてICT立国を目指す人口1,100万人の小国です。先日も日経ビジネス「鮫島弘子のアフリカビジネス入門2017 第3章 ルワンダICT編」として取り上げられました。当ブログでもTomonaritが取り上げてます。「ルワンダICT、神戸情報大学院大学、などなど(2017/1/19)」、「世界初!ドローンでのデリバリーサービスはルワンダで(2016/10/19)

そのルワンダに、2017年5月〜7月まで、研究兼インターンで首都キガリに滞在することになりました。インターン先はRwanda ICT Chamber(ルワンダIT商工会議所)で、ICT産業やイノベーションなど起業家支援などの業務を行うことになります(写真はここのHPから引用しています)。もしこの期間にルワンダにいらっしゃる方いましたら、ぜひご連絡ください。ご飯でも食べましょう。

さて、それに向けて、まずはルワンダの経済マクロ指標やICT関連政策などの客観的指標について少々調べてみたのでまとめてみました。(子供とか赤い大地の写真や生活情報を期待した方、ごめんなさい。出てきません。そして、ちなみに私はまだルワンダには行ったことがないため、現時点の解釈には予想が多いに入っていることはご了承ください。)

まずはICT立国を目指す農業国であるルワンダの現状の立ち位置として、GNI(国民総所得)と人間開発指数を調べてみました。

一人当たり国民総所得(世界銀行) 196位/214カ国 (下位10%)
人間開発指数 総合部門 (UNDP)        159位/188カ国 (下位15%)
人間開発指数 教育部門 (UNDP)        159位/188カ国 (下位15%)

一人当たり国民総所得に比べたら人間開発指数の方が少々上なので、所得と比べると教育などが少々進んでいるという印象でしょうか。ただ、いずれにせよ下位15%に入っているので、課題は多いのだと思います。

では、ルワンダの目指すICT立国に関する部分はどうでしょうか。

ICT Readiness (ITU)        150位/175カ国(下位15%)

この指標はICTインフラ、利活用、スキルから算出されていますが、こちらも人間開発指数と同じく下位15%であり、数字からみる限りでは、他国に抜きん出た状況にはないってません。

一方、ビジネスという観点では、異なる数字が見つかりました。

ビジネスしやすさランキング (世界銀行)     56位/190カ国

この指標ではなんと一気に100人抜きでアフリカ第2位です。アフリカ1位はセーシェルという島国なので、アフリカ大陸内では第一位ということになります。これはICT立国を目指す中では大きな成果ですね。

また、ルワンダは汚職対策が進んでいるというコメントをいただいたので、Transparency InternationalのTransparency Perception Index(腐敗認識指数)も見てみましょう。

腐敗認識指数 (Transparency International)     50位/176カ国

非常に高いです。アフリカ大陸ではボツワナに次いで2位です。ダイヤモンドが豊富なボツワナの次に資源の少ないルワンダが来ています。周辺の国々は軒並み140位以下ですので、突出してる高さだと思います。

と、ざっと各種指標を眺めてみましたが、これらの指標から現状のルワンダについて勝手に仮説を立てるとすると、以下のような感じでしょうか。

ルワンダは国家としてICTを活用した農業から知識社会への移行を主導している。特に投資環境整備と汚職対策については共にアフリカトップクラスで、スタートアップ企業の開始や外国から投資しやすい環境、そして透明な政府運営がなされている。一方、それに伴ったICT関連の整備状況は、国主導の光ファイバーケーブルなどは進んでいるものの、利活用やスキルといった国全体での活用では未だ他国に抜きん出た状況にはなっていない。教育などの人間開発に関しても、未だ下位15%にランキングされるなど、国家主導のICT立国と実際の人材育成やICT活用の観点では依然大きなギャップがある。

この仮説は所詮数値からの想像(妄想?)でしかないので、どの程度正しいかは現地で自分で見て・感じて・考えてみたいと思います。

次回はルワンダやアフリカが独自に策定しているICT政策について調べてみます。

(追記)
ルワンダでは汚職対策が進んでいるというコメントをいただいたので、汚職に関する指数も追加してみました。

情に報いると書いて「情報」=information

今日、とても面白い話を聞いたのでわすれないように。

まずは、前段。

これまでの投稿で何度か、dataとかinformationは受け取る人の教育レベルや経験によって、その人にとって有益にもなるし無意味にもなる、というようなことを書いてきた。だからICTを使って情報を配信しただけでは、必ずしも全員が恩恵を受けられるわけじゃない。このコンセプトは、Heeks教授の”4A model”というモデルが分り易い。

A4 Model

Source: Heeks, R. (2002) “iDevelopment not eDevelopment:Special Issue on ICTs and Development”, Journal of International Development, 14(1), 2002, 112, which has been published in final form at: http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1002/jid.861/abstract

Dataは単なる数字や単語の塊であり、それだけでは意味をなさない。そのDataにアクセス出来て(←例えば、スマホでインターネットを使ってアクセスするには、スマホというデバイスやインターネットを使えるだけのお金やスキルが必要)、Assessすることが出来て(←その数字や単語の塊が何を意味するのか?を分析・理解するためには教育や経験が必要)、Apply(Adapt)することが出来て(←自分の仕事や生活に当てはめて、そのDataを有益に活用するアイデアに気づくためにも教育や経験が必要だし、さらに、それを「有効活用しよう!」と考える意識・思いが必要)、そこまで出来て初めて単なる数字や単語の塊であるDataが有益な意味を持つInformationになる。そして、その有益な情報に基づいて、自分にメリットのあるActを取ることが出来る(←そのためは、時としてお金や時間や体力などが必要)。ということを上記の4A modelは示している。

要するに、受け取り手側の教育レベルや経験、能力によりけりということ。これは、「結局、アナログ・コンポーネントが重要」という世銀のWorld Development Report 2016の内容とも同じ趣旨だ。

んで、今日聞いた面白いこととは、日本語でInformationは「情に報いる」書いて情報ということ。Informationにこの日本語訳を当てはめた人は、上記で述べた「有効活用しよう!」と考える意識・思いが必要」という点を理解していたのだろうと驚き。

Informという単語は、「知らされたもの→知識、考え→情報」というような語源を持つらしいのですが、informという情報発信側主体の単語の名詞形に、情報の受けて側の視点から日本語に訳した方はスゲーなーと感心してしまいました。

ソマリアを知ろう ~元通信大臣が語るICT事情、迫りくる飢饉そしてソマリアの未来~

かなり急なお知らせですが、3月30日(木)に、DMM.Africaにて「ソマリアを知ろう ~元通信大臣が語るICT事情、迫りくる飢饉そしてソマリアの未来~」というイベントがあると友人から聞きまました。あまりにグッと来たので、もう日がないながら以下、紹介しちゃいます。

 ソマリアと聞いて皆さんなにを思い浮かべるでしょうか? アフリカの角とよばれる場所に位置するソマリアは、多くの日本人にとって馴染みが深いとは言えない国です。あたらしい政権が発足し、日本との正式な国交が樹立し、様々なソマリアと日本を結ぶビジネスが始まっている昨今、みんなで一度ソマリアの人の話を聞いてみませんか?

 ソマリアのICT事情のこと、ソマリアの干ばつと飢饉のこと、そして何よりも大事なソマリアの未来のこと。ソマリア政府の通信大臣を務め、様々な立場からICTによってソマリアを活性化しようと尽力してきたモハメド・イブラヒム氏が緊急来日。皆さんの好奇心に真摯に答えます。

  • 日時:3月30日(木)15:00〜17:00 (開場は14:30〜)
  • 場所:〒106-6224 東京都港区六本木三丁目2番1号 住友不動産六本木グランドタワー DMMグループ総合受付24階

    地図 – https://goo.gl/maps/m3W5ZBn7XoJ2

  • 参加費 :無料
  • 参加登録 :以下のフォームから

https://docs.google.com/a/kcgrp.jp/forms/d/e/1FAIpQLSda2yp_LMjY3b4iIGlWPlC5ESuuBQQ-NJQ8gNkSjub2AJjHRw/viewform

  • 諸注意 :通訳のご用意はございません
  • 当日は名刺2枚をご持参ください
  • 1Fの受付にて、担当者が入館証をお配りします

ご関心のある方、行ってみてはいかがでしょうか?

ちなみに、「あのエロ動画のDMM.comが、ソマリアって…?!ん、よく見ると”.Africa”になっとる?」という方は、こちらのニュースを見てみて下さい→アフリカ市場で事業を創造せよ!あのDMM.comが新プロジェクトに挑む若者を募集中!

JICA監修アプリ「Jhappy」

Jhappy.png

JICAがSNSアプリをリリースしているのでご紹介。
以下、JICAのWebサイトからのコピペです。

JICA監修SNSアプリ「Jhappy(ジェイハッピー)」のAndroid版をリリース致しました(iOS版は2016年11月に先行リリース)。

本アプリは、世界各地で途上国開発に関係する様々な人々(日本に来ている途上国の留学生、途上国のカウンターパート、日本の開発専門家、コンサルタントetc)や、国際協力やボランティアにご関心のある人々にご利用いたただける情報交換のプラットフォームです。誰でも無料でダウンロード、情報発信・閲覧等ご利用いただけます。インターネットで検索するよりも簡単に国際協力やボランティアに関心のある世界中の人々や情報と出会い、対話することができます。世界の課題解決のためにご尽力いただいているみなさまの対話・学びあいの促進にご活用ください。

また、日本含め世界各国が抱える社会課題は多様化しており、問題解決のためには、今後も益々多くの方々の事業へのご参画を必要としています。JICAは、このアプリを通して、事業の成果にかかる情報発信や、日本に招聘している途上国からの留学生との交流強化に一層努めます。

これまで国際協力事業とはご縁のなかった方々にも、Jhappyを通して、世界で起きていることを、より身近に感じていただけますと幸いです。

以上がJICAのWebサイトの紹介文。うーむ、か、カタい。かなりおカタい感じの紹介文だ。でも、万博関西弁バージョンのようにくだけ過ぎするよりは良いか。

紹介文の賛否はさておき、関心がある方は、iOS版はここから、Android版はここからダウンロード出来ます。

そう言えば、大分昔(2009年)の投稿「SNSの可能性」の中でも紹介していたのですが、ドイツのGIZ(ドイツのJICAみたいな組織)が「Alumniportal Deutschland」というSNSサイトを2008年からやっており、2009年時点では約2500人だったユーザー数が、現在は15万人近くまで拡大していました。

SNSが成功する(盛り上がる)のか否かのポイントは、ICT4Dプロジェクトの成否のポイントと類似点が多い気がする。SNSサイトを立ち上げたり、アプリをリリースするだけでは何も起らない。例えば10年位前、mixiが流行った時代には、自治体の多くが自治体SNSサイトを立ち上げたものの、成功した例はかなり限定的だった。「ICT=Solution」的な発想でシステム導入だけしても、その効果が出ないという明快な例だったと思える。

SNSについては、それを使うユーザーへの動機付けや、ユーザーを巻き込むことが必要。更に使い勝手にも気を配る必要がある。一方、負の面を考慮すると、ユーザーのマナー(リテラシー)や、英語以外のマイナー言語(例えば、スワヒリ語とか)で不適切が書き込みがあった場合に、誰がどうそれを発見して削除するのか?や個人情報の取り扱い、セキュリティといった難しさもある…。

と思いながら、とりあえずダウロードしてみました。

ICT4D分野の進路相談

先日、ICT4D分野の進路相談を受けることがありました(自分も進路相談したい位の若輩者ではあるのですが・・・)。また、最近、職場の異動やら娘の小学校入学準備やらで、なんとなく新年度を迎える感が高まりつつあったので、ICT4D分野の進路相談をテーマに投稿します。

求人情報

まず紹介したいのは、「http://ict4djobs.com/」というサイト(実は2011年の投稿でも紹介済みだったりしますが)。このブログでもちょいちょい元ネタにさせてもらっているICTWorksの運営者Wayan氏などがやっているサービスで、メアドを登録するとICT4D分野の求人情報が定期的に送られて来ます(以下、その一例)。

ict4d-jobs%e4%be%8b

このサービス、自分も利用しているのですが非常に幅広い求人情報が載っていて、「今どいう団体がどういう人材を欲しているのか?」というICT4D人材の世界的な需要を知ることが出来、職探しとは別の視点で勉強になります。

大学院留学

以下、過去の投稿を整理してまとめてみました(中には情報が古くなっているものもあるかと思うので、その点はご容赦下さい)。

この他、Sussex 大学のInnovation and Sustainability for International Developmentなんかもあり、探せばまだまだあるのかも。

次に以前、このブログのコメントで頂いた質問に対する自分の回答を紹介します。あくまでも個人的な見解なので100%正解ではないという頭で見てもらい参考になれば幸いです。

マンチェスター大学のICT4D修士コース(その1)

以前、このブログ相談(詳細はProfileページをスクロールしてみて下さい)を受けた質問3つに対する回答です(2012年8月)。これはもう完全に個人的な感想で、しかも自分が留学していた2007〜2008年の頃の話なのであくまで参考までに。

  1. ICT4Dを学ぶにあたっての現場経験(エンジニアとしての経験)
  2. マンチェスター大学について
  3. 研究テーマについて

まず、大学院でICT4Dを勉強するという点において、ICT業界などでの現場経験の重要性は、「なにを勉強するか?」によると思います。例えば「オープンソースソフトウェアを活用して途上国向けアプリ開発をするには?」的な技術的なことを追求したいなら、プログラマやSEとしての現場経験は非常に有益ですが、「途上国のICT政策の在り方について」といった政策的なことや、「ICT4Dプロジェクトの評価手法について」といったことを学術的な観点から研究するなら、現場経験の重要性は薄れると思います。

そして、マンチェスター大学で学ぶ内容は、後者になります。途上故国開発系の授業に加えてシステム開発関連の授業もありますが、技術的な話というよりは、プロジェクトマネジメント的な内容です。IT資格試験で例えるなら、CCNAやネットワークスペシャリストやではなく、ITストラテジストやプロマネの試験内容といった感じです(ちなみに、自分はマンチェスター大学の授業での課題で書いたエッセイのネタを流用してITストラテジスト試験に合格しました)。

なので、「ICT4Dプロジェクトの成敗の要因」を技術面からではないアプローチで研究したいということなら、マンチェスター大学は良いと思いますし、現場経験の無さも大きなデメリットにはならないと思います。

また、1年間のコースで勉強出来ることは「浅く広く」です。ICT4DといってもUSPのような教育分野から保健医療、農業、電子政府、BOPビジネスetc.かなり幅広いですし、テクノロジーも携帯電話から衛星や地デジまでハード、ソフト含めさらに幅広です。分野・技術・地域・アプローチなどから研究テーマを絞り込む過程で自分の興味の焦点が明らかになると思いますが、そのためにも、まずは幅広い文献や事例に目を通すのが良いです。個人的には、この幅広い文献や事例を学べるのが大学院の1年の一番のメリットと思います。

マンチェスター大学のICT4D修士コース(その2)

同様にこのブログ相談(詳細はProfileページをスクロールしてみて下さい)を受けた質問3つに対する回答です(2013年2月)。

  1. 「コースの状況(授業の雰囲気、教授のスタンス等)」
    少数制の議論中心の授業を想像してビビッていたのですが、授業は大半が40人位での講義型でした。ガンガン意見を言い合うというのではなく、2~3人のグループでちょこちょとと話をして、その結果を代表が発言したり、発言する人は発言するという感じ。「発言しない人はいないも同然」という米国のMBAコースみたいな感じではなないです。また、5~6人でグループワークを行いプレゼンするということが多かったです。プレゼンとタームエッセイで評価される授業が多かったです。
    雰囲気はかなり多国籍でした。そして、学生のレベルもまちまち。米国やカナダからわざわざ英国留学に来るような学生はレベル高かったですが、途上国からの学生のなかには、自分から見ると「そんな発言すんなよ~」と思うこともありましたが、でも先生はちゃんと丁寧に回答してたし、周りの雰囲気も和やかでした。人によっては「もっとレベル高いかと思った」と感じる人がいてもおかしくないと思いますが、個人的には、和やかな雰囲気が好きでした。
    教授のスタンスはわりとみんな親切・親身に話を聞いてくれる感じでした。自宅に招いてのバーベキューみたいなことはなかったですが、個人的には満足でした(以前ロイヤルホロウェイの学生に聞いたら、Tim Unwin教授は自宅でバーベキューとかやってくれるという話でした)。例えば、今でもRichard Heeks教授とは繋がっており、日本へ来た際に会ったり、個人的に論文を書いた際に相談したり、といった関係は続いています。
  2. 「フィールドワークでどのようなことを実施したか」
    ICT4Dコースにフィールワークってのがありますよね。自分のときはインドへ1週間ちょい行き、ICT4D活動をしているNGOやマイクロソフト・リサーチなどの企業を訪問したりでした。フィールドワークっていってもリサーチをする感じではなく、視察旅行みたいな感じです(修学旅行のもう一段レベルアップしたようなものですね)。でも、現場でいろいろな話を聞けたのはためになりましたし、何よりも同級生や教授と仲良くなれたのが良かったです。
    ちなみに、自分はコースとしてのフィールドワークとは別に、修士論文のためにエチオピアへフィールドワーク(これは本当にリサーチをするため)に行きました(自腹です)。
  3. 「卒業後にManchesterだったから得られたメリット」
    うーん、これは難しい質問ですね。別の大学院だったらどうだったのかと比較ができないので、なんとも言い難いですが、とりあえず同窓生が結構居るので、「あ、自分もマンチェスターでした」って話が出来る機会が結構あり、メリットかもしれません。でも、開発業界ではサセックスも卒業生多いですよね。

以上、昔のネタに再びスポットを当ててみました。これから新しい進路を目指す方へ参考になれば幸いです。もっと最新情報を知っている方がいれば、是非、コメント下さい!

せどり@ガーナ

%e8%87%aa%e7%94%bb%e5%83%8f

どうもTomonaritです。ガーナ生活がピッタリ3年経ち、とうとう今日、日本へ帰国する日を迎えました。折角なのでガーナ生活の最後はガーナネタで締めたいと思います。

ちょうどここ最近、日本への引っ越しで色々と荷物を整理をしていました。同様に帰国などで不要品を整理する同僚や友人と話していたら面白いことを聞いたのでご紹介。

ガーナに住む外国人が不要品を処分するときに良く使っているのがaccraexpat.comというWebサイト。いわゆるヤフオク的なサイトで、使わなくなった家財道具、洋服、車などを希望販売価格、連絡先、写真等とともに掲載し、サイトをみて欲しい人が直接売主に連絡して交渉・売買を行うというもの。結構多くの外国人が利用してる。

最近、このサイトを利用している知り合い何人かに聞いた話では、アイテムを掲載するとガーナ人からの問い合わせがガンガン来るらしい。時には掲載して数分以内に来る問い合わせも。問い合わせ内容の多くは「んで、いくらまけてくれるの?」というもの。しかし、中には「何でも買い取るから、何かあれば今後、優先的に連絡してくれませんか?」的な人も。

一方、外国人ではなくガーナ人が主に利用している同様のWebサイト(例えば、tonaton.comなど)もある。興味深いのは、外国人御用達のaccraexpatよりもガーナ人が主に利用しているWebサイトの方が全体的に掲載されているアイテムの価格が高いという点。同様のアイテムでもガーナ人が主に利用しているWebサイトのほうが何故か高い値段が付けられているというのだ。

この理由は、外国人は基本的に価格交渉なしという前提で価格を付けたり、また、引っ越しで不要なので二束三文でもOKという価格を付けているのに対して、ガーナ人は価格交渉をされる前提で価格を決めているから。

そして、ガーナでも「せどり」で設けている人達がいる様子。前述したように、「何でも買い取るから、何かあれば優先的に連絡して下さい」的な人達は、自分が欲しくて買い取るのではなく、外国人が使用しているアイテム(自国から持って来ているモノなど結構良いものもある)を二束三文で買い取って、ガーナ人向けのWebサイトで利益を乗っけた価格で販売しているようなのだ。

ガーナの首都アクラに住んでいると、町ゆく人達の多くがスマホを使っているし、ネットもサクサクなので、こういう話を聞いても非常に納得感がある。でも、ガーナに来る前に聞いたら結構ビックリしただろうなぁ、などと思う。アフリカのICT普及の波は多くの日本人の想像以上に拡大・深化しているんだと改めて感じた、という話でした。

全然関係ないですが、冒頭の自画像は職場のガーナ人同僚が記念品としてくれたもの。どっからどうみても中国人だなぁ…(笑)でもありがとう(涙)