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途上国のネット環境改善に頭を使ってみませんか?WiHat

WiHatPicture

このブログでも頻繁に元ネタにさせてもらっているICTWorksブログに面白いものが紹介されてました。その名も「WiHat」!

感のよい方はもうピンときたかと思います。そうです、Wifiアンテナのついてる帽子です。しかも、帽子のツバのところにソーラーパネルがついてて発電も出来ちゃうというシロモノ。ちょっと冗談っぽいけど、ありそうでなかった商品か。

InvenecoのCTOが、サンフランシスコで行き交う人々の混雑を見て、「この数多うごめく頭を活用出来ないものか?」と思ったときに、思いついた商品だそうです。オモシロ。

この帽子、単なるWifiアンテナじゃなくて、この帽子のアンテナ同士が通信をして、自動的にネットワークを拡張出来る機能も盛り込まれているそうな。なので、ネット環境の良くない地域でもこの帽子を被った人が沢山いれば、どんどんネットワークが拡張出来ることになる。

アフリカやラテンアメリカに大量にばら撒かれたらどうなるか?

楽しみではあるけど、とりあえず自分はこの帽子をかぶって外出する勇気はまだないです(笑)せめてアンテナがおったってなければ・・・。まずは有名ラッパーとかヒップホップシンガーにでもかぶってもらわないと。結構一般人にはハードルが高いセンスかと思います。でも面白い。

 

アフリカのFOSS開発者数は4,527人?

ICTWorksに面白い投稿があったので備忘録的に載せておきます。

フリー・オープンソース・ソフトウェア(FOSS)の開発をWeb上で世界中のプログラマ達が協働作業として行っているプロジェクトがありますが、そのためのプラットフォームとして最も活用されているのが「GitHub」というプラットフォーム。自分はこのあたりのソフトウェア開発については非常に知識が乏しいのですが、Webで見てみると、このGitHub上では、コードの更新作業が効率的にできたり、開発者同士のコミュニケーションを促進するようなSNS的な機能もあったり、と他の同様のプラットフォームより一枚上手のことが出来るようです。詳しくは、以下のTech Crunchのサイトに分かりやすい説明があります。
http://jp.techcrunch.com/2012/07/15/20120714what-exactly-is-github-anyway/

さて、今回ICTWorksで紹介されていたのは、下の地図。GitHubユーザがアフリカにどれだけいるかを示しています。

GitHub User in Africa

GitHub User in Africa

アフリカにはこのGitHubユーザが4,527人という数字が出ていて、それは全世界のGitHubユーザ数の0.12%ということになる(0.12%と左側に記載されているのは、この数字)。「アフリカでソフトウェア開発やっている人はこんなに少ないのか!?」という疑問がICTWorksで述べられているが、この地図を作成した Matt Berg 氏よりコメントで、「単純にユーザのプロフィールで滞在地がアフリカになってるユーザを拾った数字なので、正確性には欠ける。ロンドンに住むアフリカ人プログラマはカウントされていないし、逆に、アフリカにいるアメリカ人はカウントされちゃってます」という説明が。

信ぴょう性は別にして、それでも見てみると面白い。ユーザ数は、以下の通り。

1位:南アフリカ(34.60%)
2位:エジプト(16.32%)
3位:ケニア(9.75%)
4位:ナイジェリア(6.50%)
5位:チュニジア(5.68%)
6位:モロッコ(4.99%)
7位:ガーナ(3.70%)
8位:アルジェリア(2.73%)

なんとなくどこかで見たようなランキングだなぁと思ったら、以前このブログでも紹介したアフリカのFacebookユーザ数上位8カ国とまったく同じ面子でした。
【Facebookユーザ数】
1位:エジプト(13,010,580)
2位:南アフリカ(5,534,160)
3位:ナイジェリア(5,357,500)
4位:モロッコ(5,250,340)
5位:アルジェリア(4,322,820)
6位:チュニジア(3,436,720)
7位:ケニア(1,886,560)
8位:ガーナ(1,465,560)

アフリカといってもアラブ系を除くと、南アフリカ、ナイジェリア、ケニア、ガーナあたりが、やっぱりICTサービスがこれから盛り上がる(すでに盛り上がっている)ってことなんだろうなぁと思えるデータでした。

以前の投稿でFOSSの開発プロジェクトを通じて、途上国と先進国の協働が出来れば良いなぁという事を書きましたが、「援助する側・される側」という関係ではなく、「対等に協働する場」としてのFOSS開発プロジェクトに期待したいです。

東工大で学ぶマラウイ人のブログ

ICTWorksブログに、「ICTworks Interview with Clement Nyirenda, a Malawian ICT Blogger in Japan」と言うタイトルで、東京工業大学大学院の博士課程で学ぶマラウイ人のインタビューが掲載されていて興味深かった。

Clement Nyirenda氏は、日本政府の奨学金を得て、東工大の廣田 薫教授のもとでファジー制御等についての研究を行っている。Clement Nyirenda氏はマラウイの大学で電子工学を学んだ後、UNESCOの支援を得て南アフリカの大学院でコンピュータ工学を専攻し、そこでネットワークコミュニティにおけるファジー理論の応用を研究テーマとしていた。そのときに、ファジー理論の研究で有名な廣田教授にメールを送り、同氏のもとで研究がしたいと伝えたところ、日本政府の奨学金にトライしてみては?ということになり、見事、そのチャンスをものにしたという。「テクノロジー=日本」ということで、日本に勉強しに来てくれる途上国の人達が増えるのは嬉しいことだ。また、インタビューでは日本は閉鎖的社会なので来るのに躊躇したことや家族のことなども書かれていて、もっと外国人が住みやすい国にならないといけないなぁと感じた。

ここでは、Clement Nyirenda氏のブログと、同氏がよくチェックしているというICT4D関連ブログを紹介したい。

  • Clement Nyirenda’s blog world: Clement Nyirenda氏のブログ。マラウイ中心にアフリカのテクノロジー関連トレンドなどが紹介されている。
  • White African.com : ケニアとスーダンで育って、現在はケニア在住という外国人、Erik Hersman氏のブログ。アフリカにおける携帯電話やWeb技術の影響についての考察が紹介されている。
  • AfriGadget : 上記のErik Hersman氏が、工学、環境、公衆衛生、建築など、いくつかの分野の専門家達とともにアフリカ独自の工夫を紹介するブログ
  • Kabissa : ドイツ/アメリカ在中の方が始めたNGOが提供しているアフリカ開発に携わる団体や個人のネットワーキングの場としてのWebサイト。

早速、上記のブロブを見てみたら、どれも結構面白そうなものばかり。英語ゆえに読むのに時間がかかってしまうので、上記ではサラッとしか紹介してないですが、これからじっくり読んでみたいと思います。特に、最後のKabissaという団体は、非常に多岐にわたる活動をしているようで、ちょっとメンバー登録してみようかと。やってみて、もう少し詳細がわかったら、別の機会に、このブログで詳しく紹介してみようと思います。

しかし、これだけアフリカのICT4D関連の情報がネット上に溢れているということにちょっと驚く。そして、このClement Nyirenda氏がICTWorksブログ作者Wayan氏(←世銀などでICT4Dコンサルタントとして活動)のインタビューを受けたように、実際の面識がなくとも、ブログを読んでお互いが繋がることが出来ているという点に、ブログの情報発信力とソーシャル・ネットワーキングの影響力の凄さを感じる。

Online Dating for Africans

“Find Love and Money in Online Dating for Africans”というタイトルでICTWorksブログに面白い投稿があった。ケニアでDating.co.keという出会い系サイトが盛り上がっているという。既に1000人以上のユーザ数でうち約100人が毎日アクセスしているらしい。

この投稿を読んで、ふと思い出したことがあるので書いてみる。
エチオピアに居た頃、英語学校で知り合った女の子(エチオピア人)が所謂出会い系サイトで知り合ったノルウェー人と結婚すると言っており、「マジ?」と思っていたら、実際に彼がエチオピアまで来て、一緒にご飯を食べたりして結構仲良くなった。彼は大学の先生で、結構年齢は行っていたけど、良い人だった。二人は予定通り結婚し、彼女はノルウェーへ旅立った。その後も彼らとはイギリスで会ったり、日本に遊びに来たときに会ったりと結構縁がある。

「エチオピアを脱出する」というのが、多くのエチオピア人(男女とも)が抱いているドリームの1つ。このドリームを現実にするためには、外国人と結婚したり、外国で仕事をGetしたりという方法がある。そして、「外国人と結婚する」という方法にWebサイトが活用されているわけだ。一方、Webサイトが利用される以前からある昔ながらの方法は、ブローカーにお金(結構な大金)を払って外国で家政婦等の仕事をする仕事をGetする方法。運よく良い家族に当たると、家族の一員みたいに扱ってもらえて、結構良い暮らし&稼ぎが出来る。しかしながら、多くのケースは、ブローカーに偽ビザをつかまされて、行った国の空港で捕まるとか、良い家族に当たらず、パスポートを取り上げられて馬車馬のようにこき使われるというもの。この昔ながらの方法に比べたら、出会い系サイトはローリスク・ハイリターンな方法だ。

このようにWebサイトを使えるか否かによって外国への扉が開かれる可能性は大きく左右されるということは、2003年に自分がエチオピアへ行ったときにも感じた。当時、アメリカのグリーンカードが当たるDV Lotteryの申請が、郵便ではなくWebサイトでのみ受け付けるようになったのだ。自分がいた地方都市のインターネットカフェでは、インターネットの使い方を知らない人(←殆どの人)に対してWeb申請代行をすることで手数料を儲けていた。具体的には、証明写真をスキャンして、申請に合わせたサイズに縮小し、Web上の申請フォームに記入し写真を添付して申請するというもの。自分はその町のインターネットカフェのオーナーに頼まれて、写真の縮小方法などを教えたりしていた。幾ら儲かったかは知らないが、結構繁盛していたのは確かだ。

ノルウェー人と結婚した彼女は、「妹にも出会い系サイトで外国人の旦那をGetする方法を伝授している」と言っていた。これからは、単純なDV Lottery申請代行サービスじゃなくて、「出会い系サイトの歩き方」ビジネスが誕生する可能性もありそうだ。

「エチオピアから外国へ行く」というドリームの良し悪しは別として、インターネットによって彼らの可能性が高まる点はメリットだろう。しかしながら、ここで忘れてはならないのは、外国人とのコミュニケーションのための「英語力」、自分をアピールするための「プレゼン能力」、ネットを使える「資金力」、ネットが使える都会に住んでいるという「生活水準」、といった教育レベルや財力がある者しかネットの恩恵を受けれないという点。さらに、出会い系サイトでは、「美形」であること(もしくは美形に見せる写真の取り方テク)、相手が信用出来るか否かを判断する「判断力」なども重要だ。出会い系サイトも「持たざる者」のためには役に立たず、「持てる者」の可能性を高めるのに役立つのだ。出会い系サイトで犯罪に巻き込まれたりという事件が日本でもあるが、途上国においても、そういった事態を回避するためにも、ITリテラシーの底上げ(←教育レベルの向上など)が必要だろう。