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Kivaの新たな競合?

前にP2P(Person-to-Person)レンディングの記事を書きました。
そのときにKivaにもちょこっと触れましたが、最近のニュースをこの辺で。。

1. Kivaの新たな競合?? (worldbankのPSD Blog 6/15のpostから。)

WebをつかったP2P融資の先端を行くKivaに対し、
Mobile Movement
というあらたなP2Pサイトの紹介がされている。
Web経由でMicrofinanceをするというコンセプトは一緒なのだけど、
筆者が指摘する二つのP2Pサイトの違いは、、、

LenderがBorrowerとのOne-to-Oneの関係を持ちたくないなら→Kiva
LenderがBorrowerとのOne-to-Oneの関係を持ちたいなら→Mobile Movement

確かにKivaではBorrowerの顔やなりは分かるけど、そこまで深いコミュニケーションはとれない。
”自分が投資をしている”感を得るには、Mobile Movementの発想は面白い。よりSNS的発想というか。

だったらFacebook上のDonationのアプリケーションでも、、とも思ってしまうけれども、それはいいとして。

とはいれ、、マイクロファイナンスにありがちな、LenderとBorrowerのトラブル回避とかを考えればKivaのほうが、よりお手頃、というか、ビギナー向けだと思う。LenderとBorrowerの間のコミュニケーションをやりたいかorやりたくないか、ということなのかな。

end

Hi-tech or Low-tech? ICT and Microfinace

ちょっと古いけど、この記事をICT4Dプロジェクトのテクノロジーとはどうあるべきなのかを考えた。

“Leading Indian MFI Cashpor Adopts ClassifEye Secure Mobile Transactions Solution”
http://www.allbusiness.com/banking-finance/banking-lending-credit-services-electronic/11682159-1.html

概要:インドのCashporとい比較的大きなうマイクロファイナンス機関が、業務効率化やセキュリティの強化のため、Biometricsを利用した携帯電話のカメラを利用したアカウント認証システムを導入したということ。

たしかに取り扱い金額が少ない輪に割には、入出金が多く、トランザクションコストのかかるマイクロファイナンスのオペレーションにおいてはICTの活用による業務の効率化は妥当かもしれない (Pichai and Ganesan, 2006)。けれども本当にその効果は高いIT導入費用に見合っているんだろうか、とIT会社にいたときの感覚を思い出す。思えば、初期のICT4Dプロジェクトの失敗の原因の多くは、通常の先進国でのビジネスと同様な方法で途上国相手に同じ”ICT”を当てはめようとしたことにあるんじゃなかったっけ?

これとは正反対に、世界のNo.1IT企業のMicrosoft Researchを訪問したときのケーススタディは面白かった。

“An assessment of Pradan’s ‘Computer Munshi’ intervention to improve microfinance accounting operations
http://research.microsoft.com/apps/pubs/default.aspx?id=78275

概要:PRADAN  はSelf-Help Group(女性の相互扶助グループ、SHGs)に対するマイクロファイナンスのサービス提供を実施しており、これまでに90,000人ものクライアントを支えてきた。兼ねてより問題であった、SHGs内のあいまいな金銭レコードの管理や財務データの不整合性を解決するたMicrosoftと共同で、オペレーションのワークフローの改善を実施した。実施内容と効果は以下の通り。

実施内容:1.SHGsを取りまとめる組織(Federation)に会計係とPCを設置する、2. 会計係はレコードの管理と計算、及び支出をプリントする. 3.SHGsからFederationに対して、定期的にデータを(紙)持ち運ぶ仕組みをつくる

効果:1.SHG内の毎週のミーティングの時間はほぼ半分になり、計算の正確性または、紙でアカウント状況を把握することにより、メンバー間の信頼が増した 2.金融機関との連携にあたり、レコードが管理されたSHGsは信頼性を得やすい。3.MFIsとしての評価の実施がより正確にできる。

これって、、すんごいローテク。この研究者のRatanさんと話したときも”ローテクが重要なのよ!”!って豪語してた。要するには、Beneficiaries(受益者)にあったものをということなのだけれど、IT業界天下のマイクロソフトのハーバード卒の研究者が言うセリフだと思うとつい面白かった。

一方では生態認証にカメラ付ケータイ。もう一方では、エクセルでつくったプリントを自転車ではこぶ。

個人的には後者のほうが好きだな~。

*Pichai, H. & Ganesan, S. (2006) Study of Delivery of Financial Services in Rural Areas through ICT, Indian Inst i tute of Management , Bangalore

P2P lendingの今後

WorldbankのPSD Blog面白い投稿を発見。
”P2P lending, coming soon to an OECD country near you”

P2PってつまりPerson-to-Person ってこと。
途上国開発、ICT4Dの世界においては、やはりKiva.org *1がその先駆けだけれども、その仕組みを先進国であるドイツのSmavaという企業が一般人向けにはじめるそうです。

各国の規制が異なるから当分は先の話ではあるけれど、そのうちFacebookのような匿名性のないSNSとかを通して、電子マネーやポイントサービスをうまく組み合わせれば簡単に、P2P lendingができる世の中にそのうちなるのかなぁと、思う。このまえもう一人の管理人tomonariの記事もご参考に。>>SNSの可能性

*1 Kiva
世界初のP2PマイクロファイナンスのWebプラットフォーム。発展途上国の企業家に対して、世界中のパートナーが小口の融資を行い、事業が成功した際には、きちんと返金されるという仕組みを提供している。

英語ですがKivaのYoutubeの説明がありました。コチラ>>