タグ別アーカイブ: twitter

1位はウガンダ首相、2位はルワンダ大統領、これ何だ?

Twitter0

この円グラフ、何のデータでしょう?

 Number of Accountと書いてあります。ヨーロッパが一番多くて、次がアジア、3番手はアフリカ・・・。
これは政府(省庁とか)のTwitterアカウント数なのです。193ある国連加盟国のうち3分の2以上の政府がTwitterアカウントを持っているとのこと。Twitterのデータ分析をしているTwiplomacy という会社が世界中の政府のTwitter使用状況をリサーチした結果を公表していました。”The Best connected World Leaders on Twitter“というタイトル。アフリカが3番手につけているってのに驚きました。でもまぁ、国の数は多いですしね。

Twitter1

上の「Best Connected World Leaders」では、スウェーデン外務大臣が1位に。

他にも興味深いデータ分析結果がありました。ウガンダ首相が1位、ルワンダ大統領が2位というこのデータは何か?

Twitter3

これは、ツイート返信率の高さでランキングした結果(Conversationalは「話し上手な」という意味)。ルワンダは大統領だけでなく、外務大臣もベスト5に入っている。これは彼らが凄いのか、それとも気軽返信する国民性とかもあるのだろうか?

しかし、こういうデータに結構アフリカが入っているってことに、勢いを感じます。9月に2年ぶりにエチオピアへ帰省するので、どんな変化があるのかネットカフェとか言って見てきたいと思います。ちなみに2年前の帰省では、USBモデムの普及にビックリしました。今度は何があるか楽しみです。

アフリカのSNSユーザって、どれくらい?

TICAD Vも近いということで、アフリカネタを紹介。ICTWorksブログに面白い情報が載っていました。 
アフリカのFacebookユーザの数を主要な国ごとに示したものです。

tumblr_mkblsnFjoC1qiuwg7o1_1280

エジプトが日本と同規模のマーケットだったとは知らなかった。また、今や途上国でのSNS利用は急増中で、バンコクやジャカルタのFacebookユーザ数は、ロンドンのそれよりも多いという。そして、驚いたのは、2004年時点の世界のインターネットユーザ数よりも、現在のFacebookユーザ数のほうが多いということ。これから途上国での携帯普及&携帯からのSNS利用増加すると、どんな変化が起きていくのだろうか。

もうひとつ、面白い情報がありました。Urban Geographical Tweets in Africaというもの。アフリカの主要都市(ナイロビ、カイロ、ケープタウン、キガリ、アジスアベバ、アッカ、ダルエスサラーム、チュニス、ヨハネスブルグ、ラゴス、モガデシュ)におけるTwitterのツイート分布です。各都市のものが、上記リンク先にあるので、興味のある都市があれば、是非、上記リンクを見てみて下さい。ちなみに下はアジスアベバです。

アジスアベバ

最後に、参考までに以前書いた関連ネタ「アフリカのFacebookユーザ数が7ヶ月で2倍に」も興味あれば見てみて下さい。

エジプトーSNS革命とシスコによる投資

ここ最近、エジプトとSNS関係のニュースやら記事やらを複数目にした。具体的には、伊藤洋一のRound Up World Now!(4/29放送分)、山本達也「政府のコントロールを超えたSNS」(THE ARAB, p14-15.)、Rising Africa「シスコ、エジプトに1000万ドルの投資へ」の3つ。以下、面白いと感じた点を書いてみる。

まずはSNSがもたらす情報波及度を示す数値から。

以下が「Facebookで20分毎に起きていること」といわれている。

  • 写真へのコメント:130万件
  • イベント招待の送付件数:150万件
  • ウォールへの投稿:160万件
  • ステータスアップデート:180万件
  • フレンドリクエストの承認件数: 197万件
  • 写真のアップロード:270万件
  • コメント:1020万件
  • メッセージ:460万件

そして、ツイッターの情報波及効果を示す例として以下のことが言われている。

100人にフォローされている人が何かつぶやくとき、それぞれのフォロワーが同様に100人にフォローされていると仮定した場合、それぞれがリツイートしたら、あっという間に1万人に情報が伝達されることになる(100×100=10000)。そこから更に、それぞれが100人にフォローされていたら100万人に情報伝達されることに(100×100×100=1000000)。いわゆる「バイラル(ウイルスのような)効果」と呼ばれている効果だ。

このような、人々のつながりを作り、圧倒的な情報波及効果を持つSNSがチュニジア革命を起こし、エジプトでのデモを引き起こした。

ネットを利用した革命というと、これまではサパティスタ民族解放軍が取り上げられることが多かった。1990年代に発足したサパティスタ民族解放軍はネット通じて情報発信をすることで支援を受けている点が特徴的。今回のチュニジア、エジプトもサパティスタ民族解放軍もどちらもインターネットを利用している点では同じだが、今回のチュニジアやエジプトでは、SNSでの「つながること」が重要だったのに対して、サパティスタでは従前のインターネット利用方法である「情報を発信すること」がポイントであったというように、インターネットの主な使われ方における今昔の変化が反映されているように感じる。

また、Rising Africaにシスコがエジプトにベンチャーキャピタルで1000万ドル投資するというニュースがあった。ふと、今回のエジプトでの一連の騒動が、エジプトのIT普及率やユーザのITリテラシーなどが十分投資するに値するという判断に繋がったのか?と短絡的ながら感じた。政府にとっては痛い騒動だけれども、一方で、諸外国や外資企業に対して、「IT先進国」であることがアピール出来る材料にもなったのかもしれない。もしやチュニジアへの欧米IT企業の投資が拡大するなんてこともありか?

一方、今回のエジプトで暴動鎮圧のためにSNSサイトがアクセス制限されたように、政府によってアクセスそのものが制限されるということは十分考えられる。自分がいたエチオピアでも2005年の選挙時に携帯SMSが利用不可となったことがあった。この点は、欧米IT企業が投資する際の大きなリスクだ。でも、山本氏は、情報のコントロールは出来ていたアラブ諸国でも、SNSの楽しさを知った国民を敵に回してまでアクセス制限することは困難であり、結局、「不都合な情報」はコントロールできても、「つながる」ためのインターネット利用はコントロール出来ていないといっている(山本達也「政府のコントロールを超えたSNS」より)。さらに、SNSが日常の経済活動になくてはならない存在にまでなれば、自国の経済活動を妨げることになるので、政府も簡単にはアクセス制限が出来なくなるだろう。今回のエジプトの騒動から、シスコは「政府によるコントローはそう易々とは起こらない」と睨んでいるのかだろうか。

伊藤氏がコメントで、SNSは既存の体制を破壊するには強烈な威力を発揮するが、新しいものを創り出すには向かないツールなのでは?といったことを言っていた。確かに、ツブヤキで不満を煽り、弱いネットワークで繋がった多くの人が賛同すれば、革命を起こすくらいの大きな現象が起きる(創発(emergence)と呼ばれる現象)。破壊の方が創造よりも簡単なのは良くわかるが、一方で、FOSSのことを考えると、何も破壊だけでなく、創造も弱いネットワークで繋がった多くの人により行われていることがわかる。IT企業による投資が破壊よりも創造に大きく貢献してくれることを願いたい。

Social Networking for Development

最近、ICT4Dの幅広い分野でも、特にソーシャル・ネットワーキングを活用した途上国支援に興味を感じる。

TwitterがKivaと連携して、Twitter上でもKivaに紹介されている途上国の企業家達に一口25ドルの融資が出来るようになった。Kiva上の途上国の企業家情報がTwitterにも掲載されて、そこで融資も出来る仕組み。ますます、Kivaを通じて普通の人々から途上国への融資が増えるだろう。こんなことが出来るようになるなんて、4、5年前には全然予想できなかったんじゃないかと思う。

また、こんなソーシャル・ネットワーキングもある。“Refugees United

greenz.jpにわかりやすい説明が載っていたので、以下引用させてもらう。

“「Refugees United」は、いわば難民のための「Facebook」。 誰でも無料でプロフィールを登録したり、登録されているデータの中から自分の「尋ね人」を検索することができ、ウェブサイト上で、メッセージをやり取りす ることができます。もちろん、実名を公表することに抵抗がある人はニックネームでの登録もOK。出生地や育った場所、家族構成・カラダの特徴など、家族や 親しい人しか知りえない情報を一緒に登録しておけば、これらを手がかりに、家族や友人に自分を見つけてもらいやすくなります。また、このソーシャルネット ワークサービスは19言語に対応。より多くの難民たちが、言語の障壁なく、スムーズにコミュニケーションできるようになっています。”

なるほど、確かにありそうでなかった仕組み。凄いなぁ。
ソーシャル・ネットワーキングってことでいうと、上記2例のようなWebサイトそのものでなくても、その繋がりによって発生するムーブメントも大きな途上国開発ドライバーだと思う。以前紹介したUshahidi構築のストーリーなどがその代表。ソーシャル・ネットワーキングを通じて、途上国の人達と先進国の(技術を持った)人達が繋がることで、そこから途上国の役に立つWebサイトなりアプリなりが生まれる。

Online AfricaというWebサイトに、「One year of following African ICT news」というタイトルでアフリカのICT関連ニュースの一年間の統計情報が掲載されていた。その調べによると、1年間で最も取り上げられたトピックは「Mobile」かと思いきや「Broadband」である(←1番多く付けられたタグが「Broadband」ということから、そのように考えた)。この辺りからも、インターネットへの期待感=繋がることへの期待感を感じる。近い将来、途上国開発や援助のメインアクターは、政府援助機関や国連だけでなく、普通の人々に移行していくのかも。是非、そうなって欲しいところである。

Twitterでマラリア撲滅

Twitterでマラリア撲滅キャンペーンを呼びかける運動があり、世界銀行のブログにも掲載されていました。ビル・ゲイツなどの大金持ちやアシェトン・カッチャーなどのハリウッドスターなども参加していて、蚊帳を途上国に送るための募金を呼びかけるつぶやきをしている。

一方、こんなニュースも。イランの聖職者が「女性の服装の乱れが地震を引き起こす」といった発言をし、それに反発したアメリカの女性がFacebookやTwitterで露出度の高い服装を呼びかける運動を起こし、15万人ほどの人々がこの運動に参加したという。

こういうニュースを見ると、インターネットの新しい可能性を感じるけれど、どこかで物足りない感がある。というもの、Twitterで募金を呼びかけているのは所謂セレブな人達で、Facebookでイランの聖職者へ抗議をし始めたのはアメリカ人だ。
ネットによって誰でも発言しやすくなるというメリットの恩恵を受けているのは、やっぱり既存の有名人だったり、先進国の人。途上国の人達がネットで発言し、なんらかのムーブメントを起こしていくという事象はまだこれから。
今現在は、教育やお金を持っている人(= have)のためのインターネットであり、それによって、より教育やお金を持っていない人(=have not)との格差が広がっている。この状況から、途上国からの発言・情報発信が実現するようになるには、もう少し時間がかかりそう。

ICT4Dはrealistic (現実的) それとも hype(課題広告)?

最近、以前登録したっきりつかっていなかったtwitterにつぶやきを書いてみた。そして、twitterにICT4Dという名前を発見して、そこのつぶやきをちょっと見てみた。そして、Global Voice Onlineというブログサイトを発見。そこに、The Future of ICT for Developmentという書き込みのシリーズがあった。このシリーズは色々とICT4D関連テーマについて書いてある。まだあまり読めてないけど、ちょっと読んでみたい記事がいくつかあった。

目を通したトピック中の一つに、Can ICTs aid small-scale farmers?という題名で、情報共有を促進するWeb2.0ツールにより農民が農業技術や天候などを知ることが容易にり、生産性を向上できるといったことなどが書いてあった。でも自分の興味をひいたのは、ICTのメリットそのものよりも、最後の方に述べられている「本当に農民がICTの活用で裨益するのか?」という点。「ICTの可能性は認めるが、途上国の田舎に住む農民は、ICTにアクセスできる環境にない者が大多数である。」という指摘などが紹介してあった。

確かにその通り。自分はエチオピアで、かなり多くの田舎に訪問したが、正直、田舎の農村に暮らす人々がパソコンやインターネットに触れる機会なんてないに等しい。以前このブログで紹介したように、実際、アフリカ諸国のなかにはICT普及率が極めて低い国も少なくない。エチオピアの田舎風景を思い出してみると、最貧国と呼ばれる国では未だにICT4Dというはhype(過大広告)なのかも?と思えてくる。

しかし、こんなデータがあった。マンチェスター大学でICT4Dを教えるRichard Heeksのブログに、面白いトピックが。このGoogle Motion Chartでここ10年の各国の携帯普及率が表わされている。ITUのデータをHeeksが入力したものだ。このチャートの下にあるつまみを左から右に移動すると、年を追うごとに携帯普及率があっていくのがわかる。残念ながらエチオピアなど一部のアフリカ諸国の携帯普及率の上昇傾向は低いが、それでも多くの開発途上国でも携帯電話の普及率がここ10年でかなり上昇していっていることがわかる。

ICT4Dはまだ現時点では、最貧国と分類される国やその農村地域においては「過大広告」かもしれない。けれども、このようなデータを見ると、そう遠くない未来にICTが開発に本当に役立つ時代が来るような気がする。